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更新日:2025年8月13日
チーム医療で臨む
当科で扱う対象疾患は、消化器、乳腺・内分泌、呼吸器など幅広い臓器の良・悪性疾患、外傷による臓器損傷など幅広く治療を行います。これら疾患の迅速かつ正確な診断を行い、患者さんの一人一人に最適な治療を行い地域の外科治療に貢献したいと考えています。
超高齢社会を迎え、外科治療を受けられる対象年齢も高齢化し80歳台の手術も増加してきています。同じ年齢でもそれぞれの健康状態は異なり、同じ疾患でも進行度が異なるなど患者さんの背景や疾患なども異なるため治療方針の決定に難渋することもあります。
しかしながら、当科では一人一人の患者さんの状況も考慮しながら適切な治療ができるように十分検討し、安全性や負担なども十分に考慮した上で治療を行います。
昨今、腹腔鏡手術など低侵襲手術が盛んに行われるようになり当科でも外科治療の半数近くが腹腔鏡や胸腔鏡などの鏡視下手術を行っています。しかし、すべての治療が対象になるわけではなく進行がん症例では根治性を優先し、拡大手術も積極的に行い根治を目指します。
また、昼夜を問わず救急症例の治療も数多く、当科では休日・時間外緊急症例もすべて受け入れ可能な診療体制をとっています。時間的猶予がなく、速やかに治療を開始しなければ救命困難な症例にもしばしば遭遇しますが、いかなる状況においても高い水準の治療を施行できるようにわたしたちはスタッフ全員で考え、チームとして治療に当たっています。
なお、当科は日本外科学会専門医制度修練施設、日本消化器外科学会専門医修練施設、日本がん治療認定研修施設などに加え、より専門的技量を必要とする日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設(A施設認定)、日本胆道学会認定指導医制度指導施設、ステントグラフト実践施設、下肢静脈瘤の血管内レーザー焼灼実施施設などの認定を取得しております。また、高難度の肝臓・胆道・膵臓外科手術のビデオ審査と手術成績によって認可される肝胆膵外科高度技能専門医も所属しています。