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更新日:2024年9月1日
厚生労働省の平成28年国民健康・栄養調査によりますと国内における糖尿病の方は1,000万人、糖尿病予備群の方をあわせると2,000万人という数になり、糖尿病の方は増加傾向にあります。当院においても糖尿病で外来に定期的通院されている方は約2,000名、糖尿病で入院される方は年間約250名と、多くの方が治療を受けてみえます。糖尿病は沈黙の病気と言われ症状のないことが多いですが、進行すると三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)をきたしたり、動脈硬化や脳梗塞・心筋梗塞の危険性も増えます。糖尿病治療の原則は3大治療法と言って食事療法、運動療法、薬物療法になりますが、長期にわたっての自己管理が重要であります。
当院では、平成19年度からインスリン導入指導外来、平成21年7月から糖尿病センターを設置しておりましたが、よりきめ細やかな診療を実現し糖尿病医療の質を向上するため、平成26年6月診療棟2階に改装移転いたしました。当センターでは糖尿病内分泌内科医師を中心に、糖尿病療養指導士を含むコメディカルスタッフ(看護師、管理栄養士、臨床検査技師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、視能訓練士、歯科衛生士)と共にチーム医療で皆様の治療にあたります。
再来8時45分-11時30分、13時00分-15時30分
初診8時30分-11時30分(受付時間)
従来の糖尿病療養指導外来は糖尿病センター外来に統合されました。
また甲状腺、肥満症、脂質異常症や代謝内分泌内科疾患についても当センターで扱います。
糖尿病療養指導士を含む看護師、管理栄養士、臨床検査技師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、視能訓練士、歯科衛生士の各コメディカルスタッフが必要によって指導にあたります。特に平成24年より腎合併症進行予防として糖尿病透析予防指導にも力を入れています。
なお、療養指導チームには、日本看護協会認定糖尿病看護認定看護師が1名、日本糖尿病療養指導士認定機構認定資格をもつコメディカル・スタッフが25名(平成29年現在看護師16名、薬剤師4名、管理栄養士3名、臨床検査技師2名)おります。
糖尿病教室は主に入院患者さんを対象に毎週木曜・金曜の2日間で行っています。開催場所は西病棟7階になります。
糖尿病足病変は本人に多大なダメージを与える重大な合併症ですが、外来での療養指導強化で予防可能になってきます。専門看護師によるフットケア指導を月曜日~金曜日の午前(※都合により現在隔日の実施)に行っています。
糖尿病に対する理解を深め、また糖尿病治療の見直しを行うため糖尿病教育入院もおすすめします。通常の教育入院期間は1~2週間程度ですが、特に糖尿病教室を目的とした3泊4日短期入院コースもあります。
平成24年から糖尿病療養指導士資格を持つ看護スタッフを西7階病棟の所属とし、外来~病棟間の切れ目の無い看護ケアを実現すべく西7階病棟と糖尿病センターを統合一元化しました。病棟の看護スタッフが糖尿病センターでも再び指導にあたります。
24時間持続血糖モニター(CGMS)を外来・入院診療で行っており、インスリン量の調節などに活用しています。CGMSは外来にても可能で、平成29年から「リブレPRO」を使用して装着期間は14日間になりました。また甲状腺エコー(診療科限定)は甲状腺の病気の判断に必要な検査です。当センターの医師が行っています(月・火・金の午後)。
なお、採血検査がある方は採血結果が出るのに約1時間程度かかりますので予約時間の約1時間前に検査をお願いしています(診察の前日に検査を行う場合もあります)。
かかりつけ医に受診中で食事療法の指導が必要な方には、(医療機関より)外来個人栄養指導のご予約が可能となっています(栄養管理室、平日15時00分~16時00分)。普段は糖尿病治療(薬物療法やインスリン治療を含む)をかかりつけ医で行って頂き、半年に1回程度市民病院を受診する仕組み(地域連携パス)も平成26年度から開始しています。
患者さま向けに機関紙「糖尿病瓦版」の発行(隔月刊予定)を行っています。平成25年から毎年11月期に世界糖尿病デーに関連したブルーライトアップなどのイベントをいたします。また当院関連の研修会といたしまして医療従事者向けに、春日井市地域連携糖尿病研修会を企画しています。
外来棟2階 36番(糖尿病センター・血管内治療センター)