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更新日:2024年9月24日

中央手術部

概要

安心・安全で質の高い手術を目指して

中央手術部は、診療棟3階に位置し、手術室は10部屋(バイオクリーンルーム2部屋)あります。中央手術部では、年間約5000件の手術を行い、予定手術のみならず24時間365日緊急手術に対応しています。手術看護師は36人、麻酔科医2名、さらに薬剤部門・臨床工学技術室などと連携し、外科系医師と共にそれぞれの専門性を生かし、手術を受ける患者さんにより質の高い手術を提供させていただきます。昨今、低侵襲手術と呼ばれる腹腔鏡の手術件数も増加してきており、高度で複雑な医療器機を多く扱うため、専門知識を持つ臨床工学技士が常勤していることで、迅速に対応し安全に手術が行えるようにサポートを行っています。さらに、手術看護認定看護師が1人が在籍しており、より質の高い看護を提供するために毎月勉強会を開催し、知識・技術向上に努めております。また、当院では患者さんや御家族の心に寄り添える看護を目指して、周術期(術前・術中・術後)訪問に力をいれております。手術を受けるということは、ほとんどの患者さんや御家族にとって未知で不安なものです。その漠然とした不安を理解し、患者さんや御家族が安心して手術が受けられるように努力をしています。

最新鋭手術支援ロボットHugo導入

春日井市民病院では、最先端医療をお住まいの地域で受けていただけるよう医療の充実に努めています。令和6年1月に最新鋭の手術支援ロボット「Hugo(ヒューゴ)」を全国の病院で11番目に導入いたしました。4月から泌尿器科と産婦人科のロボット支援手術指導医(プロクター)※が常勤となり手術が開始されています。9月から外科のロボット支援手術も始まりました。

※ロボット支援手術指導医(プロクター)とは、各医療学会でロボット支援手術を指導できる資格を認定された医師のことです。術式(手術の種類)やロボットの機種ごとに定められています。この資格を有した医師は、新しくロボット支援手術を始める医療機関に手術指導を行うことができます。

Hugoの動画をこちらからご覧いただけます。

手術支援ロボットの特徴

  1. 拡大3D(三次元)視野で、細かい解剖がよく見えます。
  2. カメラを含めた4本のアーム(ロボットの腕)を術者が操作できブレが少なく意図した操作ができます。
  3. 多関節で動作のスケーリング機能※もあり細かい操作が容易です。
  4. コンピュータ制御で生理的な手ぶれもなく正確で安定した手術ができます。

※スケーリング機能
術者の手の動きを装置のアームに縮小して伝える機能で細かい操作が容易になります。
(例:術者の手を5cm動かすと装置のアームが1cm動く)

オープン3Dモニター

4本の独立アーム

ロボット支援手術のメリット

  1. 毛細血管の一本一本の走行まで確認できるので手術中の出血が少なくて済みます。
  2. がんの手術であれば、がんの周囲を確実に把握して切除できるので従来の手術よりも完全に切除できる可能性が高くなります。
  3. 再手術症例や炎症が強い症例、局所進行がんなど強い癒着がある症例でも繊細な手術ができます。
  4. 高齢で体力がない方などの今まで手術を躊躇した患者さんにも手術が可能な場合があります。
  5. 合併症が少ない手術ができます。
    前立腺手術の場合:手術後尿失禁の早期改善、性機能の温存・早期回復
  6. 術後の痛みが少なくてすみます。
  7. 腸など内臓へのダメージも少ないため術後の回復が早くなります。
  8. 入院期間が短くなります。

(従来の手術・ロボット支援手術・腹腔鏡手術の比較表)

従来の手術・ロボット支援手術・腹腔鏡手術の比較表

ロボット支援手術のデメリット

  1. ロボット支援手術は腹部に炭酸ガスを注入して気腹します。そのため手術によっては頭側を30度程度下げる必要があり併存症として脳動脈瘤や緑内障がある患者さんの一部では手術ができません。併存症によっては安全のため専門医へ受診をしていただくことがあります。
  2. 通常の開腹手術や腹腔鏡手術と比較して費用が高額になります。しかし、多くの場合は高額療養費制度の対象となるため、患者さんご本人の負担に変わりはありません。費用につきましては手術内容によって異なりますが、例として前立腺悪性腫瘍の費用を掲載します。
    『手術支援ロボットによる前立腺悪性腫瘍手術の入院期間と費用の概算』
    ●入院期間
    7~8日
    ●手術費用の概算(入院等を含む)
    約153万円(食事代・個室料金は含まれていません)
    入院期間など諸条件で多少金額は変わります。
    1割負担:約15万円
    3割負担:約45万円
    食事代と個室料金は実費負担になります。詳細は入院生活、病室の設備・費用のリンクからご覧いただけます。 入院生活 病室の設備・費用
    ※高額医療制度がありますので年齢と所得に応じて実質の負担金額は高額療養費の区分をご参照ください。

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