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更新日:2022年6月22日

肝硬変症例に対する腹腔鏡下肝切除

当科でのこれまでの腹腔鏡下肝切除(LapHx)の症例の検討から、とくに肝機能が不良な肝硬変症を合併する肝細胞がんに対してLapHxはより安全で有効な治療と考えています。したがって腫瘍の条件によりラジオ波焼灼術などの内科的治療が適さない場合にLapHxを積極的に行っています。2016年6月までに腹腔鏡下肝切除を55症例に適応し、そのうち、肝予備能が不良な肝硬変症例に対しては約半数の28例に行いました。その手術成績を同等の肝切除手術を開腹によって行った症例(OpenHx)と比較すると、患者背景ではICGR15で示す肝機能はむしろLapHxの方が不良であるにもかかわらず、手術時間に有意差はなく、出血量、術後合併症率、術後在院日数は有意にLapHx症例の方が良好な結果でした。またいずれも手術死亡例はありません。

 

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