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更新日:2018年12月8日

超高齢者に対する肝胆膵悪性腫瘍手術

当院では80歳を超える高齢の患者さんもたくさん治療を受けられます。しかし、超高齢患者さんとはいえ、精神的にも身体的にも優良な方が多くおられるので、単に高齢というだけで手術治療を避けるべきではありません。侵襲が大きな肝胆膵手術においてもしかりです。第67回日本消化器外科学会総会ワークショップにおいて当科での治療成績を発表しましたので、その一部をご紹介します。

対象は2003年11月から2011年12月に、80歳以上の方で、肝胆膵悪性腫瘍に対し、根治的治療を目的に手術を受けた36例です。手術の内訳は亜区域切除以上の肝切除が18例、肝部分切除5例、膵頭十二指腸切除12例、膵体尾部切除2例(重複あり、肝膵同時切除1例)です。肝胆膵悪性腫瘍は膵がんなど一般的に予後不良な疾患が多いですが、2年以上生存例は6例、最長6年10月、90歳を超えられた方もいました。一方で、在院死亡はゼロ、35例が自宅退院、1例のみリハビリ病院転院と、良好な結果でした。術後の平均在院日数も22日で、年齢を考慮すると良好でした。

術後転帰画像。在院死亡0、術後在院日数平均22日、歩行(自宅)退院 97%

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