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更新日:2026年5月13日

ロボット手術センター

ロボット支援手術

ロボット支援手術(Robot-Assisted Surgery)とは、医師が直接メスを握るのではなく、高度な手術支援ロボットを遠隔操作して行う手術のことです。

Hugo(ヒューゴ)とは?

お腹に小さな穴を開け、医師がロボットアームを遠隔操作して行う最新の低侵襲手術です。4つの独立したアームを症例に合わせて柔軟に配置できます。

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オープンコンソールで操作するため、医師がモニターを見ながら周囲のスタッフと対話でき、チーム全体で安全を確認しながら手術が進められます。

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患者さんへの大きなメリットがあります

からだへの負担が少ない手術で、患者さんに大きなメリットがあります。

  • 小さな傷口で済むため、出血が抑えられ安全性が高まります。
  • 術後の痛みが少なく傷跡も目立たないため、回復が早く、早期の退院・社会復帰が可能です。

精密で確実な手術が行えます

術者は、体内の様子を最大10倍まで立体的に映し出す3D拡大画像を見ながら手術を行えるので、肉眼では見えない細部まで確認し、正確な手術ができます。

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手ぶれ補正機能により医師のわずかな手の震えを吸収し、神経や血管を傷つけない緻密な作業が可能です。

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人間の手首を超えた360°以上の回転が可能なアームにより、狭い場所でも正確な操作ができます。

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生活の質(QOL)の維持

  • 機能温存: 精密な操作により、大切な臓器の機能を残せる可能性が高まります。
  • リスク低減: 合併症のリスクを抑え、精神的な不安も軽減します。

一言でいうと 「Hugo」は、医師の熟練した技術をロボットの精密さで最大限に引き出し、患者さんの負担を最小限にする優しい手術スタイルです。

令和7年度の実績

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Hugo実施医師

【泌尿器科】

髙井 峻(ロボット支援手術プロクター)、上川裕輝

【産婦人科】

池田芳紀(ロボット支援手術プロクター)、佐藤麻美子、大脇太郎、板東眞有子、齋藤 舞

大川明日香、村瀬帆乃佳、池淵圭祐

【外科】

渡邊真哉、會津恵司、鈴木和志、小林真一郎、佐藤 哉、林 友樹、清水大輔、岩田尚宏

※医師の専門資格等は各診療科の所属医師でご確認ください。

人間の手だけでは不可能なものを可能にする

髙井ロボット手術センター主任部長(泌尿器科部長)が、実際にHugoを使って色紙で鶴を折りました。色紙の大きさは、1円玉の大きさです。人間の手だけでは無理な作業でも、Hugoを使うことで非常に細かい作業を正確に行うことができます。この繊細な動きができるため、今まで以上に安全な手術を行うことができます。

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医師からのメッセージ

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2012年に前立腺癌に対してロボット手術の保険適応がされて以降、保険適応手術の種類が著明に増加したことに伴い、手術支援ロボットが急速に普及しました。当院は令和6年1月に手術支援ロボットHugoを導入しました。前立腺全摘から、膀胱・腎・尿管などほぼすべての手術をロボットで行っています。手術件数の増加に伴い、現時点でHugoの泌尿器科手術は全国2位の件数、ダビンチなどを含めても全国有数のペースでロボット手術を施行しており他院からの紹介も増えました。このように当院泌尿器科では、手術支援ロボットを用いて、質の高い手術を、より多くの人に提供するよう力を入れています。また他病院からの手術見学受け入れ、手術指導や、全国、海外の学会での発表も積極的に行っています。

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産婦人科では子宮筋腫などの子宮良性疾患に対する子宮全摘術、早期子宮体癌に対する子宮悪性腫瘍手術、子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤などの骨盤臓器脱に対する仙骨腟固定術をロボット支援手術で行っています。婦人科ロボット支援手術プロクター(他の病院を指導できる学会認定の指導医)として、愛知県内をはじめ千葉県や熊本県など全国の病院に指導のために訪問しています。子宮筋腫などの子宮良性疾患に対する子宮全摘術は、他院では開腹手術と言われた大きな子宮に対しても腹腔鏡手術と同じような小さな傷で行っています。早期子宮体癌に対する子宮悪性腫瘍手術は、名古屋大学勤務時代に手術と治療成績を研究し、手術手順を見直し改良を重ねています。その経験から当院ではがんに対して最良と思われる方法で手術しています。

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ロボット手術のメリットは、これまでの腹腔鏡手術と比べて手ぶれを防ぐ機能や関節の動きがあるため、より正確な操作ができることです。狭くて傾いたお腹や骨盤の中でも自由に動き、お腹の中を優しく扱うことができます。ロボットで操作するカメラは、手術する部分に近づいて細かい血管や神経を見ることができます。まるで虫眼鏡で拡大して見ているようです。そのため、出血もほとんどなく、目では見えにくい細い神経も傷つけにくいです。直腸の手術では、神経を守る率が90%以上になったと報告されています。執刀医は、椅子に座ってテレビモニターを見ながらハンドルで操作します。このテレビモニターは後ろから他の人も見ることができるので、より安全に手術を行えます。ロボットの特性を活かして、より安全で患者さんの負担が少ない手術ができるようになっています。

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近年、Hugoをはじめとするロボット支援手術が急速に普及し、低侵襲かつ高精度な手術が日常となりつつあります。ロボット手術では、患者さんはほぼ動かず、長時間にわたり安定した状態を保つ必要があります。加えて、極端な体位や呼吸管理などのハードルも高く、高度な麻酔管理が求められます。麻酔科医は「手術成功の土台を築く人」であり、手術前のリスク評価や患者さんの不安の軽減、術中の全身状態のコントロール、そして術後の鎮痛や回復促進まで、あらゆるフェーズで麻酔科は関与しています。特にロボット手術では、術者とリアルタイムで情報を共有し、変化に即応する判断力が不可欠となっています。麻酔は目立たない医療ですが、ロボットという最先端の医療の舞台裏で、私たち麻酔科は「見えない安全」という役割を担っています。

 

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