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更新日:2022年9月15日

整形外科

副院長兼主任部長 久保田 雅仁

副院長兼整形外科主任部長 久保田雅仁の顔写真

私見ですが整形外科の特徴は

  • 四肢脊椎という広い範囲が対象で手術ごとにアプローチも手術法も変わります。それが難しさでもあり面白さでもあります。近年部位、分野ごとに専門分化(脊椎外科、股関節外科、外傷整形外科、手外科、スポーツ整形外科など)が進んでいますがその底流にはどの分野にも共通する整形外科的手技、考え方があります。
  • 形だけでなく機能を回復させるという大きな命題を背負っています。これはとても難しくそして挑みがいのある課題です。後療法が担う部分がかなり大きく、リハビリスタッフとの連携も大切です。
  • 診断はそれほど難しくないが治療法の選択が難しいと言われます。保存的治療も含めて治療法は複数存在することが普通です。手術の技術だけではなくどのような治療法を適用するかが結果に大きく影響してきます。その適応決定力は優れた臨床家の資質としてとても大切なものです。
当院は、救急に力を入れているため外傷が多く整形外科の手術の約6割が外傷です。初期研修ではまず骨折の診断をつけられることを目標に学んでほしいと思います。その過程で身につけた筋骨格系の身体所見の取り方は整形外科診療全般で役立つものです。救急の場で生かしながらBrush upしていってほしいと思います。

 

専攻医となって専門医を目指す場合は、名市大整形外科専門研修プログラムに入ります。術前計画、カンファでのプレゼンテーション、手術と先輩医師の指導を受けながら実践していきます。当院は症例が豊富であり一例一例真摯に向き合うことを繰り返すことで2年経つ頃には皆頼もしい整形外科医となっています。またその頃には(その絶対的な経験数により)高齢者に対する腰椎穿刺手技はベテランをもしのぐほどになっています。手術は骨折症例が中心になりますが脊椎の診断検査、人工関節や関節鏡、手外科マイクロ、筋骨格エコーなど学ぶ対象と機会は豊富に用意されています。貪欲にかかわっていってほしいと思います。初めは骨折を中心とした多くの症例を経験しながら整形外科医としてのベースとなる力をつけ、各専門分野にも触れながら将来の進む道を模索していってもらえればと思います。

整形外科の主なスケジュール

午前

外来

手術

回診

午後

手術

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