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更新日:2025年5月1日
呼吸器内科は、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、呼吸器感染症、間質性肺炎、肺がんなど、幅広い分野の疾患を対象とします。それだけ多くの知識や医療技術が求められるということになりますが、日々学ぶことの楽しさや充実性をずっと感じることができるのではないかと思います。
急性期疾患から慢性疾患までさまざまな症例を経験することができ、急性期管理ではICU管理や気管挿管、非侵襲的人工呼吸管理、胸腔ドレナージ、など即応力と手技力が求められ、慢性期管理では疾患の治療だけではなく患者さんのQOLなども含めた包括的なアプローチが求められます。肺がん診療においては、日々進化する薬物療法だけでなく緩和医療の知識も必要になります。
呼吸器内科は、専門医の道を目指すだけでなく、内科全般に強い基盤を築ける場でもあると思います。
当院の呼吸器内科では、初期研修医の先生に多くの症例に触れてもらえるよう、上級医と一緒に診療に携わってもらっています。救急外来ではその初期対応や処置などを行い、入院診療では担当医となって上級医のサポートのもとで検査や治療を行います。診療においては、看護師、薬剤師、理学療法士、ソーシャルワーカーなど他の職種と協力することが不可欠となりますが、それぞれの役割を持った人が力を合わせて患者さんのために何ができるかを考えていく、チーム医療の意義や重要性も知ることができると思います。
「患者さんに今できる最善の医療は何か」、専門的な知識も大事ですが、「患者さんのためになりたい」という、その思いはもっと大切です。そんな思いを持っている方々と一緒に仕事ができれば嬉しいです。