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更新日:2026年6月11日

脊椎圧迫骨折

脊椎の圧迫骨折とは

脊椎圧迫骨折(特に骨粗鬆症に伴う骨粗鬆症性椎体骨折)は、転倒や尻もちなどで脊椎に強い力がかかることで脊椎が潰されるように骨折することです。多くの場合、骨粗しょう症が要因となります。高齢化社会において極めて頻度の高い脆弱性骨折です。

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急性期の適切な管理から、偽関節(骨癒合不全)の防止、そして二次骨折予防にいたる一連の適切な治療により患者さんのADL(日常生活動作)やQOLを維持することがとても大切になります。

脊椎圧迫骨折を起こした患者さんは、いわゆる「骨折連鎖」のリスクが極めて高く、1年以内に次の骨折を起こす確率が非常に高くなります。そのため、受傷直後からの適切な治療を開始する必要があります。

脊椎圧迫骨折の手術

保存療法で改善が得られない、あるいは重篤な合併症を伴う場合は、外科的介入が検討されます。

経皮的椎体形成術(BKP:Balloon Kyphoplasty)

保存療法で十分な除痛が得られず日常的な生活が困難な症例、あるいはMRIで偽関節(遅発性椎体潰れる病態)を示唆する流動性(fluid sign)や骨壊死を認める場合、低侵襲なBKPが選択されます。バルーンで椎体高を復元したのち骨セメント(PMMA)を注入する手法で、早期に痛みが和らぎ離床に極めて有効です。

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脊椎固定術(後方進入椎体固定術など)

骨折片が脊柱管内に突出して脊髄や馬尾・神経根を圧迫し、進行性の神経症状(下肢麻痺、膀胱直腸障害)を呈する場合や、多椎体骨折による重度のアライメント異常(高度な後弯変形)が存在する場合は、除圧およびインストゥルメンテーションを用いた脊椎固定術が必要となります。

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二次骨折予防(骨粗しょう症治療の介入)

脊椎圧迫骨折を起こした患者さんは、いわゆる「骨折連鎖」のリスクが極めて高く、1年以内に次の骨折を起こす確率が非常に高くなります。そのため、受傷直後からの適切な骨粗しょう症治療の開始が必要になります。

  • 骨形成促進薬の優先: テリパラチド(PTH製剤)やロモソズマブ(抗スクレロスチン抗体)などの骨形成促進薬は、骨密度の上昇効果が高いだけでなく、骨折急性期の疼痛緩和効果や骨癒合促進効果を併せ持つため、ファーストラインとして極めて有用です。
  • 骨吸収抑制薬: 骨形成促進薬に続き、あるいは症例に応じてビスホスホネート製剤やデノスマブを継続投与し、長期的な骨強度を維持します。

大切なこと

急性期の確実な外固定・除痛管理と並行して、回復期に向けた背筋中心のリハビリテーション、そして「次を絶対に折らせない」ための骨粗しょう症の継続的な治療を包括的に進めることが、良好な長期予後への鍵となります。痛くなくなっても骨粗しょう症の治療は絶対に継続してください。

 

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