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更新日:2026年5月7日

もやもや病

もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)とは

脳へ血液を送る太い血管(内頸動脈)の終末部が、徐々に細くなって詰まってしまう病気です。不足する血流を補うために、周囲から「もやもや」とした細い異常血管が網目状に発達することから、この名前が付けられました。

日本人に比較的多く見られる疾患で、国の指定難病にも登録されています。

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主な症状

発症する年齢によって、大きく2つのタイプに分かれます。

子供(小児型)に多い「虚血症状」

脳に血液が足りなくなる状態です。

  • きっかけ: 激しく泣く、笛を吹く、熱いラーメンをすする、運動するなど、「過呼吸」になったときに起こりやすいのが特徴です。
  • 症状: 手足の脱力、しびれ、言葉がうまく出ない(失語)など。多くは数分から数十分で治まりますが(一過性脳虚血発作)、繰り返すと脳梗塞に至るリスクがあります。

大人(成人型)に多い「出血症状」 

無理をして血液を送っている「もやもや血管」は非常に弱く、破れやすいため、脳出血を引き起こすことがあります。

  • 症状: 突然の激しい頭痛、意識障害、麻痺など。

診断

主に MRI / MRA検査 で血管の細さやもやもや血管の有無を確認します。より詳しく調べるためにカテーテルを用いた「脳血管造影検査」を行うこともあります。

治療

現在の医学では、血管が細くなる進行を完全に止める根本的な薬物療法はありません。そのため、以下のような方針が取られます。

  1. 内科的治療: 血液をサラサラにする薬(抗血小板薬)などで脳梗塞を予防します。
  2. 外科的治療(バイパス手術): 外側の血管を脳の血管につなぎ、血流の「回り道」を作る手術です。特に小児や、出血リスクの高い成人に対して検討されます。

日常生活での注意点

もし身近に該当する方がいらっしゃる場合、以下の点に気をつけることが推奨されます。

  • 過呼吸を避ける: 強く息を吹き込む動作や、激しく泣き続けること。
  • 脱水を防ぐ: 水分不足は血液をドロドロにし、虚血を招きやすくなります。
  • 急激な血圧変化を避ける: 特に成人の場合、再出血のリスクを抑えるために重要です。

特定の症状が気になったり、診断を受けられたりした場合は、脳神経外科の専門医による継続的な管理が不可欠です。

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