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更新日:2023年5月9日
令和6年度採用の薬剤師レジデント生を募集します。
詳細は、当院ホームページの採用情報をご確認ください。
当院は地域完結型医療を目指す急性期病院です。急性期病院の特性上、病棟ではハイリスク薬やハイアラート薬とよばれる医薬品を使う機会が多くなります。そのため、薬剤局では医薬品の採用から投与するまでの薬物療法を安全に実施する取り組みを行っています。
例えばハイアラート薬の採用審議時には使用時における安全性を担保するため、臨床試験で得られた情報を基にした審議や注意喚起、検査実施スケジュールや投薬時の薬剤師による説明の必須化等、ルールを取り決めることがあります。また、投薬時には患者さんへの投与前説明と投与後の確認や臨床検査結果を必ず確認するようにしています。
最近ではCDTM(PBPM)ともよばれますが、当院では特定の医薬品に関するTDM検査オーダは薬剤師の権限でも実施できます。化学療法センターに勤務するがん専門薬剤師も同様で、薬物療法実施時に必須となる臨床検査の一部は薬剤師権限で検査オーダを発行できます。
当院では2003年から臨床検査値と連動した処方鑑査システムを導入しています。これは入院処方だけではなく、院外処方にも運用しています。
医療とはいえ、効率性を無視した運営は決してよいものではありません。薬剤局では薬剤師の資源を有効に活用し、効率よく質が高い業務が行えるように様々な工夫をしています。
先ほど紹介しました「臨床検査値と連動した処方鑑査」は当院職員のみで開発したものが基礎となっています。当院の薬剤局にはそのseedsが受け継がれており、現在は職員が「Tool de kasugai」というチームを構成し、日々の作業を効率良く行えるソフトウエアを作成しています。もちろんこれは実益を兼ねた“部活動”ですので、時間内は本来職務専念です。
「Tool de kasugai」からは、みやすい薬歴、処方歴を利用してハイアラート薬と関連する臨床検査値リストを毎朝自動で作成するもの、電子カルテ端末で錠剤鑑別と報告書を作成し、持参薬情報を処方箋に印字する仕組み等が完成し、現在は無くてはならないtoolとなっています。
薬剤局職員は、院内で下記の研修をうけることができます。必須のものと自由参加のものがあります。
また、関連学会にも毎年多数の演題をエントリーしています。(春日井市民病院薬剤局業績集へ)
療養環境が変化する際には、患者さんの療養上様々な問題が発生します。退院される患者さんと地域医療圏の病医院や保険薬局との情報提供は不可欠です。
薬剤局では連携の一つとして、糖尿病患者さんを中心とした医療連携を行っています。これは医師の診療も補助する珍しい取り組みです(雑誌に紹介されました!(PDF:1,449KB))。
また、薬剤局の目標には「地域と連携して地域医療の質を上げる」というものがありますが、地域薬剤師と連携し「相互理解」、「地域医療の質の向上」、「薬剤師の薬物治療関連の知識向上とエビデンスの創造」を趣旨として薬薬連携コンソシアムを設立しました。名前は大袈裟ですが、病院と地域薬剤師会の有志がそれぞれの所属組織にとらわれることなく、自由な発想で楽しめて役立つことを考え主催していく集団です。
これまでに乳がん・大腸がんの情報共有ツールを作成し、有効に利用するための研修会も10回ほど開催しました。また今後の在宅における栄養管理を考え、保険薬局薬剤師が栄養に関する判断とカロリー設計ができるようになる研修会と無菌調製の実技実習も実施しています(雑誌に紹介されました!(外部サイトへリンク))。
これらの薬剤局としての取り組みとは別に、当院の糖尿病センターや春日井市と共同で開催する催しや、世界糖尿病デーに合わせて当院で実施する糖尿病啓発運動にも参加しています。
春日井市民病院にはたくさんの医療チームがあります。最も歴史があるものは糖尿病治療に関するチームです。薬剤局には糖尿病療養指導士が在籍しており、市民病院の糖尿病専門医やその他の医療職と連携して糖尿病治療にあたっています。これ以外に薬剤師が活躍しているものには、NST、褥瘡、ICT・AST、緩和医療、腎臓病療養指導、心不全療養指導、認知症等があります。
2015年にはいくつかのレースにも参加しました。
世代別で毎月自由な議論を行う会があります。
作品展に出展しています。
そのままです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
最後は部活動で終わりましたが、社会人として職務に就く方は、人生のうちの起きている時間の大半は仕事をすることになります。
その大半の時間を「熱中して楽しめるような職場探しの参考」にしていただければ幸いです。