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更新日:2025年1月6日
薬剤科職員は、院内で下記の研修をうけることができます。必須のものと自由参加のものがあります。
また、関連学会にも毎年多数の演題をエントリーしています。(春日井市民病院薬剤科業績集へ)
薬剤科では、入職後当院独自の研修プログラムに沿って1年間のスケジュールで新人研修を受けていただきます。
最初の半年は主に中央業務(調剤・注射・化学療法・製剤・医薬品情報)の研修を行い、残り半年は中央業務を行いながら先輩薬剤師と病棟に行って代表的な疾患についてOn-Job-Trainingで研修を進めています。
研修期間は、研修が円滑に進むように調整する専任薬剤師と研修・生活・メンタルなどに関することを相談するメンターがついて多方面から支援します。
2年目からは中央業務と病棟業務を行います。
毎年、学会参加のために一定額の補助があり、自己研鑽だけでなく認定取得や研修会の参加に利用できます。
また各種認定取得のために学会発表が必須となっている資格もありますが、学会発表に関しては参加枠とは別に補助があるため、これらの制度を上手く利用して認定取得を目指しています。
療養環境が変化する際には、患者さんの療養上様々な問題が発生します。退院される患者さんと地域医療圏の病医院や保険薬局との情報提供は不可欠です。
薬剤科では連携の一つとして、糖尿病患者さんを中心とした医療連携を行っています。これは医師の診療も補助する珍しい取り組みです(雑誌に紹介されました!(PDF:1,449KB))。
また、薬剤科の目標には「地域と連携して地域医療の質を上げる」というものがありますが、地域薬剤師と連携し「相互理解」、「地域医療の質の向上」、「薬剤師の薬物治療関連の知識向上とエビデンスの創造」を趣旨として薬薬連携コンソシアムを設立しました。名前は大袈裟ですが、病院と地域薬剤師会の有志がそれぞれの所属組織にとらわれることなく、自由な発想で楽しめて役立つことを考え主催していく集団です。(薬薬連携コンソシアム研修会のページ)
これまでに乳がん・大腸がんの情報共有ツールを作成し、有効に利用するための研修会も10回ほど開催しました。また今後の在宅における栄養管理を考え、保険薬局薬剤師が栄養に関する判断とカロリー設計ができるようになる研修会と無菌調製の実技実習も実施しています(雑誌に紹介されました!(外部サイトへリンク))。
これらの薬剤科としての取り組みとは別に、当院の糖尿病センターや春日井市と共同で開催する催しや、世界糖尿病デーに合わせて当院で実施する糖尿病啓発運動にも参加しています。
春日井市民病院にはたくさんの医療チームがあります。最も歴史があるものは糖尿病治療に関するチームです。薬剤科には糖尿病療養指導士が在籍しており、市民病院の糖尿病専門医やその他の医療職と連携して糖尿病治療にあたっています。これ以外に薬剤師が活躍しているものには、がん、NST、ICT・AST、緩和医療、腎臓病療養指導、心不全療養指導、認知症等があります。
参加しているチーム医療 | 薬剤科職員が取得している資格 |
NST | 栄養治療専門療法士、NST専門療法士 |
糖尿病療養指導 | 糖尿病薬物療法認定薬剤師、糖尿病療養指導士(CDEJ) |
感染対策チーム | 感染制御認定薬剤師 |
腎臓病療養指導 | 腎臓病療養指導士 |
がん化学療法チーム | がん専門薬剤師、外来がん治療認定薬剤師 |
がん疼痛緩和 | 緩和薬物療法認定薬剤師 |
認知症
|
|
心不全療養指導 | 心不全療養指導士 |
当院は地域完結型医療を目指す急性期病院です。急性期病院の特性上、病棟ではハイリスク薬やハイアラート薬とよばれる医薬品を使う機会が多くなります。そのため、薬剤科では医薬品の採用から投与するまでの薬物療法を安全に実施する取り組みを行っています。
例えばハイアラート薬の採用審議時には使用時における安全性を担保するため、臨床試験で得られた情報を基にした審議や注意喚起、検査実施スケジュールや投薬時の薬剤師による説明の必須化等、ルールを取り決めることがあります。また、投薬時には患者さんへの投与前説明と投与後の確認や臨床検査結果を必ず確認するようにしています。
最近ではCDTM(PBPM)ともよばれますが、当院では特定の医薬品に関するTDM検査オーダは薬剤師の権限でも実施できます。化学療法センターに勤務するがん専門薬剤師も同様で、薬物療法実施時に必須となる臨床検査の一部は薬剤師権限で検査オーダを発行できます。
薬剤科では長期休暇の取得も奨励しています。年に1回くらいはゆっくり休めるよう、前もって希望を募り、連休が取れるように配慮しています。もちろん、産休や育休などの取得も可能です。
その反面、お休みがあると業務が忙しくなることは否めません。しかし薬剤科内で助け合い、お休みの人の分までみんながちょっとずつ頑張れば仕事も片付きます。みんなで頑張って仕事し、遊ぶときは遊ぶ。プライベートも大事にしながらメリハリのある仕事をしてもらっています。
有給休暇平均取得日数(厚生休暇6日を除く)
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
12日 | 10日 | 11日 | 13日 |
育児休暇取得人数
令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
3名 | 4名 | 1名 | 6名 |
当院では2003年から臨床検査値と連動した処方鑑査システムを導入しています。これは入院処方だけではなく、院外処方にも運用しています。
医療とはいえ、効率性を無視した運営は決してよいものではありません。薬剤科では薬剤師の資源を有効に活用し、効率よく質が高い業務が行えるように様々な工夫をしています。
先ほど紹介しました「臨床検査値と連動した処方鑑査」は当院職員のみで開発したものが基礎となっています。当院の薬剤科にはそのseedsが受け継がれており、現在は職員が「Tool de kasugai」というチームを構成し、日々の作業を効率良く行えるソフトウエアを作成しています。もちろんこれは実益を兼ねた“部活動”ですので、時間内は本来職務専念です。
「Tool de kasugai」からは、みやすい薬歴、処方歴を利用してハイアラート薬と関連する臨床検査値リストを毎朝自動で作成するもの、電子カルテ端末で錠剤鑑別と報告書を作成し、持参薬情報を処方箋に印字する仕組み等が完成し、現在は無くてはならないtoolとなっています。
2015年にはいくつかのレースにも参加しました。
世代別で毎月自由な議論を行う会があります。
作品展に出展しています。
そのままです。
将来病院薬剤師を目指し、当院への就職を検討いただいている方やレジデントで勉強してみたい方に向けて、病院見学を行っています。
個別で薬剤科の業務を見学いただきます。
所要時間はおおよそ1~2時間ですが、ご希望があれば調整します。
ご希望の方は、見学会申し込み(google form)(外部サイトへリンク)からご連絡ください。
毎年春頃に合同見学会を開催する予定です。
詳細が決まりましたら、HPでお知らせします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
最後は部活動で終わりましたが、社会人として職務に就く方は、人生のうちの起きている時間の大半は仕事をすることになります。
その大半の時間を「熱中して楽しめるような職場探しの参考」にしていただければ幸いです。