ホーム > 当院のご紹介 > 当院の取り組み > 救命救急センター > 救命処置

ここから本文です。

更新日:2026年5月21日

救命処置

救命処置とは

医療における救命処置(Life Support)は、心肺停止またはそれに近い重篤な状態に陥った傷病者に対して、生命を維持し社会復帰を目指すために行われる一連の応急処置・治療のことです。

救命処置は、一般市民でも行える「一次救命処置(BLS)」と、医療従事者が専門的な器具や薬剤を用いて行う「二次救命処置(ALS)」の2つに大きく分けられます。

一次救命処置(BLS:Basic Life Support)

特別な器具(AEDを除く)を使わずに、現場に居合わせた人(市民や医療従事者)が直ちに行う救命処置です。

1.周りの安全確認:救命処置をするのに安全な場所であるかを確認する。

q1

2.意識・呼吸の確認:傷病者の反応を確認し、普段通りの呼吸がない(または死戦期呼吸※である)場合は心停止と判断します。

q2

3.応援の要請:119番通報と、近くにあるAED(自動体外式除細動器)の手配を依頼します。

q3

4.胸骨圧迫(心臓マッサージ):絶え間なく、強く、速く圧迫します(深さ約5cm、テンポは1分間に100〜120回)。

q4

5.人工呼吸(可能な場合):顎を上げて気道確保を行い、胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回の割合で行います(感染症リスクや技術的困難がある場合は、胸骨圧迫のみを継続)。

q5

6.AEDの使用:音声ガイダンスに従ってパッドを装着し、電気ショックが必要と判断された場合はショックを実行します。

q6

※ 心停止の直後(あるいは呼吸停止の直前)にみられる、「しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸」のこと。

二次救命処置(ALS:Advanced Life Support)

救急救命士や医師・看護師などの専門医療職が、BLSに引き続いて、あるいは並行して行う高度な医療処置です。

  • 確実な気道確保と人工呼吸:喉頭鏡やビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管、または声門上気道デバイスなどを用いた高度な気道管理と、100%酸素による人工呼吸を行います。
  • 薬物療法:静脈路(IV)または骨髄路(IO)を確保し、心臓の鼓動を再開させるためのアドレナリンや、難治性心室細動に対する抗不整脈薬(アミオダロン、ニフェカラントなど)を投与します。
  • 高度なモニター・心電図評価:除細動器(手動)やカプノグラフィ(呼気二酸化炭素モニター)を用いて、心律動の評価や胸骨圧迫の質、自己心拍再開(ROSC)の兆候を継続的に評価します。
  • 原因の検索と治療:心停止に至った原因(低酸素血症、低体温、心タンポナーデ、急性心筋梗塞、肺塞栓など)を特定し、並行して根本治療を行います。

救命の連鎖(Chain of Survival)

救命率を向上させるためには、これら一連の行動が途切れなく迅速に行われることが不可欠であり、これを「救命の連鎖」と呼びます。

  1. 心停止の予防(初期症状への気づき)
  2. 心停止の早期認識と通報(119番通報)
  3. 一次救命処置(早期BLS)(迅速な胸骨圧迫とAED)
  4. 二次救命処置と心拍再開後の集中治療(ALS & Post-Cardiac Arrest Care)

ポイント

救命医療において、BLSによる「絶え間ない質の高い胸骨圧迫」は、その後のALS(専門的治療)の効果を最大限に引き出すための極めて重要な土台となります。

 

外来受付

午前830分~午前1130

休診日