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更新日:2026年8月5日

脳血管のトラブル(脳血管障害)

脳の血管が詰まったり破れたりすることで、突然の手足の麻痺や言語障害が起こる病気です。急性期を過ぎたあとの内科的な管理や再発予防を脳神経内科が担います。

脳梗塞

脳の血管が詰まる病気です。詳しくは、脳梗塞のページをご覧ください。文字をクリックすると移動します。

一過性脳虚血発作(TIA)

一過性脳虚血発作は、脳の血管が一過性(一時的)に詰まり、脳への血流が滞ることで神経症状が現れるものの、24時間以内(多くは数分〜数十分以内)に症状が完全に消失する状態のことです。

「症状が消えたから一安心」と思われがちですが、実際には「脳梗塞の前触れ(警告発作)」であり、極めて緊急性の高い病態です。

主な症状(脳梗塞と同様の症状)

突然発症し、短時間で消えるのが特徴です。代表的な症状は「BE FAST(ビーファスト)」という標語で覚えられます。

  • B(Bakance:バランス):めまいがする、まっすぐ歩けない、急に立ち上がれなくなる。
  • E(Eyes:視覚の異常):片方の目が見えにくくなる、視野の半分が欠ける、物が二重に見える。
  • F(Face:顔の麻痺):口角が下がる、顔の片側が引きつる、うまく笑えない。
  • A(Arm:腕の麻痺):片方の腕に力が入らない、箸やコップを落とす、しびれる。
  • S(Speech:言葉の障害):ろれつが回らない、言葉が出てこない、相手の言うことが理解できない。
  • T(Time:時間):これらの症状が一つでもあれば、すぐに救急車を呼ぶ(受診する)。

なぜ「脳梗塞の前触れ」と呼ばれるのか?

一過性脳虚血発作(TIA)を起こした人の数%〜十数%が、数日(特に48時間以内)〜数ヶ月以内に本格的な脳梗塞を発症すると言われています。

血管が一時的に詰まったものの、幸いにも人間の体にある自然な仕組み(血栓を溶かす働きなど)によって血流が再開したために症状が消えただけで、「脳梗塞になりかけている危険なサイン」であることに変わりはありません。

診断

症状がすでに消えていても、速やかに脳神経内科や脳神経外科を受診し、MRI(特に微小な梗塞巣を見つけるDWIや、血管を映すMRA)などの検査を行う必要があります。

治療方法

  • 薬物療法:血液をサラサラにして血栓を防ぐ「抗血小板薬」や「抗凝固薬」の投与。
  • 手術療法:頸動脈の狭窄が原因である場合、頸動脈内膜剥離術(CEA)やステント留置術(CAS)を検討。
  • 生活習慣の改善:高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理、禁煙、節酒。

注意すること

症状が完全に消えていたとしても、「様子を見よう」と思ってはいけません。症状が治まった直後こそが、最も脳梗塞を起こしやすい危険な時間帯です。速やかな専門医への受診、あるいは救急要請が必要です。

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