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更新日:2023年6月14日
従来、胃腸の壁深い場所や膵臓などの病気から細胞を採取することは容易ではありませんでした。しかし最近では超音波内視鏡を用いた手技の確立により、胃や腸の外にある病気(多くは膵臓)に針を刺し細胞を採取することができるようになりました(超音波下穿刺吸引細胞診:EUS-FNA)。当科でも導入しており、治療方針の決定に役立てています。
また超音波内視鏡を用いればお腹の深部に貯まった膿(うみ)などの不純物も抜き取ることができます(超音波内視鏡下ドレナージ術)。当科では膵炎後に形成されるのう胞や閉塞性黄疸などに対するドレナージ治療も積極的に行っています。
昨年からは県内でも数施設しか導入されていない胆管・膵管内に挿入できる内視鏡システムSpyGlass™DSを導入いたしました。胆道腫瘍の詳細な診断や胆道の巨大結石の破砕などに威力を発揮し、スムーズで低侵襲な診療を実現できるようになりました。