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更新日:2022年6月24日

320列エリアディテクターCT

  • 2021年10月、春日井市民病院に320列エリアディテクターCT(ADCT)が導入されました。
  • 高精細、高速ボリュームスキャンと低被ばく撮影を両立した装置です。
  • 従来のCTと比較して心臓の血管などを、より高精度に撮影することができます。
  • 精度の高い画像が得られるため、より安全で正確な治療に役立ちます。

概要

320列エリアディテクターCTの画像

1.エリアディテクターCTとは?どのような検査ができますか?

2.検査の費用はいくらぐらいですか?

3.検査時間はどれくらいですか?

4.造影検査とは?造影剤について

5.画像はどこで見ることができますか?

 

エリアディテクターCTとは?どのような検査ができますか?

エリアディテクターCTは、一度に複数枚の画像を撮影できる装置です。当院の320列CTは一回転で0.5mm幅の画像を最大640枚撮影が可能です。
頭から下肢まで全身の検査を行う場合でも10秒程度で撮影が可能です。
また、細かい画像を得ることができるので、骨の3D画像を作成や造影剤を使用して心臓や全身の血管の3D画像を作成することができます。

頭部

くも膜下出血の要因となる脳動脈瘤の評価
脳梗塞の要因となる頭頚部血管狭窄の評価

心臓

心筋梗塞の要因となる冠動脈狭窄の評価
心臓手術の術前評価

胸部

微小な腫瘍の描出
肺炎の評価
肺塞栓の評価

腹部

腹部血管病変の評価

その他

大動脈瘤及び大動脈解離の評価
上肢下肢血管狭窄の評価
各骨格の立体表示による観察

心臓

心臓の3D画像

 

心臓バイパス術後の心臓の3D画像

心臓術前3D画像

 

頭頸部血管

頭頸部血管の3D画像

頭部血管の3D画像

頭部血管の3D画像

 

腹部血管

腹部血管の3D画像

胸部~下肢の血管

胸部から下肢の血管の3D画像

 

骨の3D画像

 

検査の費用はどれぐらいですか?

参考までに単純CTと造影CTについておおよその費用を記載しました。負担額は医療保険によって異なります。

 

単純CT

造影CT

撮影料

約9,000円

約9,000円

読影診断料

4,500円

4,500円

電子管理加算

1,200円

1,200円

造影剤使用加算

 

5,000円

造影剤薬剤料

 

約4,000円

合計

約14,700円

約23,700円

3割自己負担額

約4,400円

約7,100円

会計の際には、診察料や薬剤料等により、上記の合計金額と異なる場合があります。

 

検査時間はどれくらいですか?

検査時間は、検査内容や部位によって異なりますが、通常は入室してから5分~30分程です。

基本的にCT検査では撮影部位に金属類がなければ検査を行うことはできますが、造影検査や検査内容によって更衣をお願いする場合がありますのでご了承下さい。

更衣して入室、造影剤注射(造影剤を使用しない場合不要)、撮影(10秒程度)、画像確認、退室して更衣の流れとなります。造影剤を使用する検査の場合、約30分。造影剤を使用しない検査の場合、約10分。撮影は位置決めの撮影を含め3~4回程度です。また、画像確認後、再度撮影をする場合がございます。ご了承ください。 

造影検査とは

CT検査では、目的によってヨード造影剤を使用することがあります。造影剤は、腕の静脈より投与し、全身の血管・臓器へ広がります。造影剤を使用することによって、血管や病変がわかりやすくなります。

造影剤について

ヨード造影剤が投与されると、身体に熱感を伴うことがあります。これはどなたでも起こることで異常ではありません。

また、安全な薬ですがまれに副作用を生じることがあります。

ほとんどは発疹や吐き気など軽度なものですが、呼吸困難や血圧低下など重度なものが生じることもあります。副作用が生じた場合は、医師や看護師が直ちに適切な処置をおこないます。少しでも異常を感じた場合 は遠慮なく担当者へお知らせ下さい。

当院では造影検査を行う場合、同意書への記入をお願いしています。

画像はどこで見ることができますか?

撮影したCT画像は、画像の処理を行い、画像サーバーへ送信します。外来診察室等にて電子カルテから画像サーバーにある画像を確認して、結果の説明が行われます。
また、手術室や血管内治療センターにおいてもCT画像を表示することができ、安全で精度の高い治療を行うことができます。

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