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更新日:2025年5月1日
婦人科分野では、がん、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性腫瘍、骨盤臓器脱や更年期障害、月経関連のお悩みなどに関し、幅広く診療しています。
手術について、当院では腹腔鏡手術を数多く行っています。2024年度からはHugo RASシステムを使用したロボット支援下腹腔鏡手術を開始したことで、今まで開腹で行っていたような手術も腹腔鏡下で行えることが増えてきました。
腹腔鏡下手術は従来の開腹手術と比較して傷が小さいため、術後の痛みが少なく、入院期間は短く、早期の社会復帰が可能です。
それぞれの患者さんの病状やご希望に応じ、手術療法や薬物治療を組み合わせて最適な医療を提供できるよう心がけております。
婦人科腫瘍専門医を中心とし、最新の知見を含めた治療をチームで提供いたします。
子宮体がんは、子宮内膜から発生するがんで、50代以降の女性に多く見られます。不正出血が主な症状で、早期発見できた場合には腹腔鏡手術も可能です。
閉経後に不正出血が出現した場合には、放置せずに受診してください。
子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、20〜40代の女性に多く見られます。主にヒトパピローマウイルス(HPV)感染で発生し、進行すると不正出血やおりものの異常が見られます。
手術療法や化学療法(抗がん剤)、放射線治療を組み合わせて治療を行います。
初期は症状がないことも多いので、20代からの定期的な子宮頸がん検診が非常に重要です。HPVワクチン接種による予防も推奨しています。
卵巣がんは自覚症状が少なく、発見が遅れやすいがんです。
病期に応じて手術療法と化学療法(抗がん剤)を組み合わせた治療を行うことが多いですが、遺伝子変異に基づくゲノム医療が進んでいる分野でもあり、それぞれの患者さんに合わせ最適な治療をご提案します。
子宮筋腫は子宮の良性腫瘍で、過多月経や貧血、腹部の張りなどの症状を引き起こします。
手術を行う場合、現在はほとんど腹腔鏡で対応しております。
また、Hugo RASシステムを用いて、他院では開腹でしか手術できないような大きな子宮筋腫の患者さんでも、腹腔鏡で手術することが可能になりました。
症状でお困りの患者さんは、ぜひ一度ご相談ください。
子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮外で増殖する疾患で、強い痛みや不妊の原因となります。
子宮内膜症が卵巣にできると、古い血液がたまって嚢胞(袋状の病変)を形成し、チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)と呼ばれます。若い方では月経痛や不妊の原因となり、放置すると癒着を引き起こすため、ピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)などを用いたホルモン治療で悪化を防ぐことが重要です。
また、年齢が上がるとがん化することもあります。
ライフステージに合わせ、必要な治療をご提案します。
子宮腺筋症は、子宮の筋層に内膜組織が入り込む病気で、強い月経痛や過多月経を起こします。薬物療法から手術まで、ライフスタイルや妊娠希望に合わせた治療を行っています。
骨盤臓器脱は、骨盤を支える筋肉が緩むことで、膀胱や子宮などの臓器が下がってくる病気です。出産を経験した女性の約3~4割が、加齢に伴ってこの病気を経験するともいわれています。
症状が強い場合には、手術療法を行います。
当院では、従来法と呼ばれる腟式手術や、メッシュを用いた腹腔鏡下仙骨腟固定術を取り入れています。
当院では、子宮鏡手術を数多く行っています。
子宮鏡手術は、腟から子宮に細いカメラ(子宮鏡)を挿入し、子宮内のポリープや筋腫などを切除する低侵襲の手術です。体表面に手術の傷ができないため痛みがほぼなく、1泊2日の入院で実施が可能です。
当院では、過多月経に対する子宮内膜焼灼術(MEA)も取り入れています。