HPVワクチン接種のご案内
HPV(ヒトパピローマウィルス)ワクチンとは?
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの主な効果は、子宮頸がんをはじめとするHPV関連疾患の原因となるウイルス感染を未然に防ぐことです。
小学6年生と保護者の方に向けた動画で、やさしい説明をご覧いただけます(動画再生時間:7分47秒
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ワクチンの種類と子宮頸がんの予防効果
現在、国内で使用されているワクチンは主に3種類あります。特に2023年4月から公費(定期接種)の対象に加わった9価ワクチン(シルガード9)は、高い予防効果が確認されています。この9価のワクチンは、子宮頸がんの原因の約90%をカバーするため、現在の主流となっています。

- 16型・18型は、日本の20~30歳代の子宮頸がんの原因の80~90%を占める髙リスク型です。
※ 4価ワクチン(ガーダシル)は、2026年12月で販売終了となります。
子宮頸がん以外の疾患に対する予防効果
HPVは子宮頸がんだけでなく、男女問わずさまざまな病気の原因になります。4価および9価ワクチンは、これらの一部の疾患に対しても有効です。
- 尖圭コンジローマの予防 (6型・11型):外陰部や肛門周囲にイボができる性感染症です。4価・9価ワクチンは、この原因となる6型・11型の感染を90%以上防ぎます。
- その他のがんの予防:肛門がん及びその前駆病変、外陰がんの前駆病変、腟がんの前駆病変など、HPVが関与するその他のがんの予防にも効果が示されています。
接種のタイミング
接種の最適なタイミング
HPVワクチンは「感染を予防する」ものであり、すでに感染しているウイルスを排除したり、異形成やがんを治療したりする効果はありません。そのため、性交渉を経験する前の年齢(小学校6年〜高校1年相当)に接種することが最も効果的とされています。また、思春期の時期は免疫応答が非常に良好であるため、より高い抗体価が得られる利点もあります。
性交渉の経験がある方への効果
すでに性交渉の経験がある方や大人であっても、すべての型のHPVに同時に感染している可能性は極めて低いため、まだ感染していない他の型のウイルスに対しては十分な予防効果を発揮します。 海外の臨床データでも、45歳までの女性において一定の有効性が確認されています。
重要な注意点
HPVワクチンは非常に優れた予防効果を持ちますが、子宮頸がんの原因となる全ての型を100%防げるわけではありません。そのため、ワクチン接種後も、20歳を過ぎたら定期的な「子宮頸がん検診」を並行して受けることが、早期発見・早期治療のために極めて重要です。
定期接種の最新状況(2026年度〜)
2026年4月より、公費で受けられる定期接種の対象ワクチンは9価ワクチン(シルガード9)のみに一本化されました(2価・4価は定期接種の対象外へ移行)。

接種回数とスケジュール
接種を開始する年齢によって、必要な回数と間隔が異なります。
15歳未満で1回目を接種する場合(計2回)
- 標準的には6ヶ月の間隔をあけて2回目を接種します(最短5ヶ月以上)。
15歳以上で1回目を接種する場合(計3回)
- 2回目は初回から2ヶ月後、3回目は6ヶ月後に接種します。
- 最短で進める場合は、初回から2回目を1ヶ月以上、2回目から3回目を3ヶ月以上あける必要があります。
春日井市におけるHPVワクチンの公費助成(定期接種)の概要
定期接種の対象者と実施方法
- 対象年齢: 小学校6年生〜高校1年生に相当する年齢の女性。
- 通知方法: 4月に新小学6年生を対象として、「接種券」「1回目の予診票」「案内リーフレット」が個別郵送されます。
- 費用: 全額公費負担(無料)
接種可能なワクチンの種類とスケジュール
原則、同一種類のワクチンで完了します。現在は高い予防効果(9種カバー)を持つシルガード9(9価)が定期接種の対象ワクチンです。
- 15歳未満でシルガード9の接種を開始する場合に限り、2回での接種完了が認められています。
- 過去にガーダシル(4価)やサーバリックス(2価)で開始した方が途中からシルガード9へ変更(交互接種)を希望される場合は、医師への相談が必要となります。
接種場所と手続き
- 接種場所:春日井市内の「予防接種指定医療機関」に直接予約を行います。
- 持ち物
- 市から届いた接種券
- 予防接種履歴がわかるもの(母子健康手帳など)
- 市外・指定医療機関以外での接種:県外の学校への通学などの理由により市外で接種を希望される場合は、事前に春日井市(健康増進課)への申請手続きを行えば公費助成の対象となります。
※ 他の自治体の公費助成については、それぞれの自治体へお問い合わせください。
当院で接種する場合の手続き
接種診療科・予約方法
- 小児科(10歳以上の小・中学生の女性)
持病などの理由で他院で接種できない方のみ対応しております。事前にご相談ください。
- 産婦人科(高校生以上の女性)
当院受診歴のある方は、診療券番号をご準備ください。電話にて接種日時のご相談ができます。
希望の3日前(土日祝日を除く)までに産婦人科外来受付までお電話ください。
当院受診歴のない方は、平日、産婦人科受付までお電話ください。
接種料金
シルガード9(9価)
自費の場合:1回 27,092円(税込み)
※ 公費負担の方は、全額公費負担で無料になります。