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更新日:2026年6月18日

前立腺肥大

前立腺肥大とは

男性特有の臓器である「前立腺」が加齢とともに大きくなる病気です。肥大した前立腺が尿道を圧迫したり、膀胱を刺激したりすることで、尿の出が悪くなるなどの排尿障害を引き起こします。50歳以上の男性から急増し、加齢現象の一つとも言われますが、生活の質(QOL)に大きく関わる疾患です。

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主な症状

症状は大きく分けて「尿を出す時の悩み」と「尿を溜める時の悩み」があります。

排尿症状(出しにくい)

  • 尿の勢いが弱い。
  • 尿が出始めるまでに時間がかかる。
  • お腹に力を入れないと尿が出ない。

蓄尿症状(溜められない)

  • 尿の回数が多い:日中の排尿回数が多い(通常8回以上)。
  • 夜間頻尿:寝ている間に何度もトイレに起きる。
  • 尿意切迫感:急に強い尿意に襲われ、我慢が難しい。

排尿後症状

  • 残尿感(尿が残っている感じがする)
  • 排尿後に尿が垂れて下着が汚れる。

診断と検査

主に以下のような検査が行われます。

1.問診(IPSSスコア):質問票で症状の重症度を確認します。

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(注意)この質問票は、症状の程度を把握するためのものであり、診断を目的としたものではありません。正確な診断は、医師の診察において、問診や前立腺の大きさ、尿のでる速さ等を調べた結果と合わせて診断されます。

2.直腸診:医師が肛門から指を入れ、前立腺の大きさや硬さを確認します。

3.超音波(エコー)検査:前立腺のサイズを正確に測定します。

4.血液検査(PSA測定):前立腺ガンの可能性がないかを調べます。

5.尿流量測定(ウロフロメトリー):実際に排尿して、尿の勢いや時間を計測します。

一般的な治療方法

症状の程度や生活への支障度に合わせて選択されます。

薬物療法(最初の選択肢)

  • α1遮断薬:前立腺の筋肉を緩めて尿道を広げ、尿を出しやすくします。
  • PDE5阻害薬:血流を改善し、排尿機能をサポートします。
  • 5α還元酵素阻害薬:肥大した前立腺自体を小さくする効果があります(効果が出るまで数ヶ月かかります)。

手術療法

薬で十分な改善が見られない場合や、尿閉(尿が全く出なくなる)を繰り返す場合に行われます。 最近では、低侵襲なロボット支援手術や、内視鏡を用いたレーザー手術(HoLEPなど)が主流となっており、体への負担が少なくなっています。

生活習慣の改善

  • 過度な水分摂取を控える(特に就寝前)。
  • お酒やカフェイン(利尿作用があるもの)を控える。
  • 下半身を冷やさないようにする。

注意点

前立腺肥大症と前立腺ガンは別の病気ですが、併発することもあります。また、市販の風邪薬などには「抗コリン作用」が含まれており、前立腺肥大の人が飲むと尿が全く出なくなる(尿閉)リスクがあるため注意が必要です。

気になる症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診してください。

 

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