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更新日:2026年6月26日

ロボット再建泌尿器科専門外来

令和7年12月より、主に尿管狭窄症に対するロボット支援下再建術を対象とした専門外来を開設しています。手術の主な目的は、カテーテルを外し痛みや発熱のない生活を送ること、そして大切な腎臓の機能を守ることです。
受診には、かかりつけ医からの紹介が必要ですのでご注意ください。

ロボット再建泌尿器科専門外来の紹介

尿管形成手術

  • 尿管尿管吻合術:
    狭くなっている尿管を切除して、尿管と尿管を吻合する手術です。
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  • 尿管膀胱吻合術:
    狭くなっている尿管を切除して、尿管を膀胱へ直接吻合する手術です。膀胱に近い狭窄であれば、膀胱を尿管側に寄せて固定したり、膀胱を細長く形成したりすることで、少し長めの狭窄の治療を行うこともできます。
    尿管膀胱吻合術
  • 口腔粘膜移植術:
    狭くなっている尿管を切開して、尿管の代わりになる組織(口腔粘膜)を利用して尿管を修復する尿管形成術です。
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    ロボット手術
  • 回腸利用:
    腎盂尿管移行部から膀胱まで回腸を利用して吻合する手術です。
    回腸尿管
    回腸尿管2

その他手術

  • 膀胱腟瘻手術:膀胱腟瘻は様々な原因で膀胱と腟に瘻孔(ろうこう)という交通が生じてしまい、持続的に尿がもれる状態を瘻孔を縫合し閉鎖する手術です。
  • 新膀胱造設術:膀胱を摘出した後、小腸を約70cm使用して新膀胱(尿をためるため)をつくり、尿道に繋いで、手術前と同様に尿道から排尿できるようにする手術です。
  • ロボット支援下被膜下前立腺腺腫核出術:今までは、膀胱鏡手術のリスクが高いような大きな前立腺肥大症(80cc以上が目安)に対して、開腹の前立腺核出術が行われてきましたが、出血量が多く、輸血率や合併症の発生率が高いという問題がありました。経尿道的(膀胱鏡による)前立腺核出術は、比較的大きな前立腺肥大症の治療にも応用でき、出血量の減少に寄与していますが、術後尿失禁や尿道狭窄などの合併症の問題があります。ロボット支援下前立腺核出術は、この手術をロボット支援下手術で行うことにより、出血量や合併症の発生率を改善し、術後尿失禁や尿道狭窄の発症率も低くできることが期待される手術です。本邦では保険適応がないため、自費治療になります。
  • 下大静脈腫瘍塞栓を伴う腎癌の手術:下大静脈腫瘍塞栓を伴う腎癌に対する手術は、下大静脈という太い血管を切り開いて中の腫瘍を摘出する必要があるため、泌尿器科手術の中でも極めて難易度が高い手術です。この手術をロボット支援下手術で行っている病院は全国でも限られますが、当院では積極的にロボットを使った手術を行っています。この治療は保険適応の手術となります。
  • 上部尿路上皮がん(UTUC)に対する腎温存手術:上部尿路上皮がん(Upper Tract Urothelial Carcinoma: UTUC)は、腎盂や尿管の粘膜から発生するがんで、従来は腎尿管全摘で治療することが一般的でした。近年、腎臓を摘出せずに、腫瘍をレーザーなどで治療する方法や、がんを含む一部尿管のみを切除して、尿管を再建する方法などが一部の病院で行われるようになってきています。当院では、尿管部分切除術と、残った尿管をつなぎ直す手術をロボット支援下に行っています。一部の尿管がんの患者さんが対象になりますが、この方法では腎臓を摘出せずに機能を温存することができ、術後の腎機能低下を防ぐことが期待されます。

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「ロボット再建泌尿器科」とは?

手術支援ロボットを用い、病気やけがで損なわれた尿の通り道(尿管・膀胱・尿道)を作り直す「再建手術」に特化した専門外来です。
この分野の専門外来は国内でも極めて珍しく、当院が全国に先駆けて開設いたしました。

この外来の対象となる方

主に以下のような症状・状況の方が対象です。

  • 尿管狭窄症・水腎症と診断され、現在、尿管ステントや腎瘻(背中のカテーテル)を入れている方
  • カテーテルを抜いて、根本的に治したいと希望される方
  • 巨大な前立腺肥大症(80mL以上)で、従来の経尿道的(内視鏡)手術が難しいと言われた方
  • 膀胱がん手術後、ストーマ(人工肛門のような袋)ではなく、自分の尿道から排尿したい(新膀胱)と希望される方
  • その他、難易度の高い泌尿器科手術(腎臓を残したい、瘻孔を治したい等)を希望される方

手術は、ロボット手術(Hugo)で行いますので、多くのメリットがあります。

  • 緻密な操作
    3Dの拡大視野と手ブレ防止機能により、人間の手や従来の腹腔鏡では困難だった「細い尿管の繊細な縫合」や「癒着の剥離」が非常にきれいに、正確に行えます。
  • 体への負担が少ない
    傷口が小さく出血も抑えられるため、早期の回復が期待できます。
  • 高度な治療の実現
    これまで「開腹手術以外では無理」と言われていた難しい再建も、ロボットなら低侵襲(身体への低い負担)で実施できる可能性が高まります。

費用と受診について

費用について

尿管形成術や前立腺核出術など、一部の再建手術は、国内では現在保険適用外(自費診療)となります。当院では一人でも多くの患者さんにこの治療を選択していただけるよう、独自の費用設定を設けております。詳細については診察時にご相談ください。
※ 腎盂形成術、新膀胱造設術、下大静脈腫瘍塞栓摘除術などは、通常の保険診療で行えます。詳細は診察時にご説明します。

受診方法

第1・3火曜日の13時から30分枠の完全予約制です(月2枠)。
かかりつけ医からの紹介が必要ですので、「紹介状」をご用意いただき、「ロボット再建泌尿器科外来」宛に予約をお取りください。予約枠に空きがない場合は、通常の診察枠も利用できますが、専門外来に比べると時間を取ってお話するのが難しい場合があります。

あらかじめ知っておいていただきたいこと

  • 術前の準備
    正確な診断と手術の成功率を高めるため、手術前に数ヶ月間、腎瘻(背中の管)で管理させていただく場合があります。
  • 手術の判断
    診察の結果、お体の状態によっては、ロボット手術よりも開腹手術の方が適していると判断される場合や、手術自体が難しいと判断されるケースもあります。
  • 成功率とリスク
    成功率は約90%と高い水準ですが、100%を保証するものではなく、再発の可能性もゼロではありません。
  • 待機期間
    現在、多くの患者さんにご希望いただいており、手術までにお時間をいただく場合がございます。

ロボットセンター主任部長(泌尿器科部長)髙井峻からのメッセージ

欧米では普及している「ロボットによる再建手術」ですが、日本ではまだハードルが高いのが現状です。 
私は近年海外の学会で勉強したり、海外のエキスパートと交流したりする機会も増えており、論文や手術動画などで勉強した内容をもとに準備を進め、院内倫理委員会の承認の後にこの手術を開始致しました。今まで行った手術としては、従来の開腹手術、腹腔鏡手術では難しかったような手術がきれいに行えており、患者さんのメリットはとても大きい印象です。今後は当院の活動を近隣に周知し、対象となる患者さんを増やしていきたいと考えています。これまで「カテーテルと一生付き合うしかない」と言われてきた患者さんのメリットを第一に考え、この外来を運営しています。ぜひ一度ご相談ください。

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