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更新日:2026年10月22日

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、主に足の血管(動脈)に動脈硬化が進み、血管が狭くなったり詰まったりすることで、足への血液の流れが悪くなる病気です。

血管の内側にコレステロールなどが付着して動脈硬化が進行し、足の末梢血管へ十分な酸素や栄養が届かなくなる状態です。 高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、加齢などが主なリスク要因となります。

症状の段階(Fontaine分類)

症状は進行度に応じて4つの段階に分かれます。

  • Ⅰ度(冷感・しびれ)
    足が冷たい、しびれる、色白になる。
  • Ⅱ度(間欠性跛行:かんけつせいはこう)
    しばらく歩くと太ももやふくらはぎが痛くなり、休むと治まる(再び歩けるようになる)。
  • Ⅲ度(安静時痛)
    歩いていなくても、じっとしている時や夜間に足先が激しく痛む。
  • Ⅳ度(潰瘍・壊死)
    足先に傷ができても治りにくくなり、皮膚や組織が黒く壊死する。

検査・診断

  • ABI検査(足関節上腕血圧比)
    腕と足首の血圧を同時に測り、血圧の比率から血管の詰まり具合を調べます。
  • 超音波(エコー)検査・CT/MRI検査
    血管の狭窄箇所や詰まり具合を画像で詳細に確認します。

主な治療法

治療法は症状の段階や重症度に応じて「生活習慣の改善」「薬物療法」「血管内治療・手術」を組み合わせて行います。

① 生活習慣の改善(基盤となる治療)

  • 禁煙
    血管を収縮させるタバコをやめることが最も重要です。
  • 運動療法(歩行訓練)
    痛みが少し出る程度まで歩き、休むという歩行練習を繰り返すことで、迂回路(側副血行路)の発達を促します。
  • 生活習慣病の管理
    高血圧、糖尿病、脂質異常症の適切なコントロール。

② 薬物療法

  • 抗血小板薬
    血液をサラサラにして血栓(血のかたまり)を予防します(シロスタゾール、アスピリン、クロピドグレルなど)。
  • 血管拡張薬
    血管を広げて血流を改善させます。

③ 血管内治療(カテーテル治療):③のイラストはステント留置によるカテーテル治療

脚の付け根などから細い管(カテーテル)を挿入し、狭くなった血管を風船(バルーン)で広げたり、金属の網状の管(ステント)を留置して血流を再開させます。身体への負担が少ないのが特徴です。

④ 外科的手術(バイパス手術):④のイラストは人工血管で置換したバイパス術

血管の詰まっている範囲が広い・長い場合や、カテーテル治療が難しい場合に行います。自身の静脈や人工血管を用いて、詰まった箇所の前後に迂回路(バイパス)を作成し、血流を確保します。

ASO3

注意していただきたいこと

Fontaine Ⅲ度・Ⅳ度のような重症下肢脱血(CLTI)に進行すると、足の切断に至るリスクが高まります。歩く際に足の痛みや違和感を覚えたら、早めに循環器内科や血管外科を受診することが大切です。

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