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更新日:2026年7月6日

インプラントセンター

歯科用インプラントの診療を受けられる患者さんが多くなり、歯科口腔外科外来が手狭になってきたため、専門センターとして、第2診療棟2階にインプラントセンターを開設いたしました。

インプラントセンターは、小児アレルギーセンターの隣にあります。 歯科口腔外科外来から、臨床検査部受付を右に曲がり、まっすぐお進みください。

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歯科用インプラント治療とは?

歯科用インプラント治療はチタン製の人工の歯根を顎の骨に埋入し、それを土台にして人工の歯を取り付け失った歯を補う治療です。チタンでできた人工の歯根はオッセオインテグレーションという現象により顎の骨と強固に接着します。顎の骨にしっかりと接着した人工の歯根で噛む力を負担できるため、天然歯とほぼ変わらないくらいの咬合力を発揮できます。また入れ歯やブリッジのように周囲の歯に噛む力を負担させる必要がないため周囲の健全な歯に過剰な負担を与えず、残存歯の寿命を短くする心配がありません。 

当院で歯科用インプラント治療を受けるにあたって

失った歯を補うことに対して優れた治療効果をもたらす歯科用インプラント治療ですが、治療を行うためには術前の診査・診断、インプラントの設計、手術など専門的な知識や技術を要する多くのプロセスが必要です。特に手術の際には顎の骨の中を走行している神経や血管、また隣り合う歯の歯根や上顎洞などを損傷し、術後の神経障害や大量出血、健全歯の損傷や歯科用インプラント治療が原因の副鼻腔炎を引き起こし、重篤なトラブルにつながることもあります。当科へ歯科用インプラント治療を目的に紹介受診される患者さんに、少しでも不安なく安全で質の高い治療を提供できるよう、この度X―GUIDEを導入しました。

X―GUIDEの正確を極めるインプラント手術

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従来のインプラント治療では、レントゲンやCT画像などを見ながら治療計画を立て、術中は穴を形成するドリルの先端の位置が見えないため、ある程度は術者の感覚によってインプラントを想定した位置に埋入する、という方法が長い間行われてきました。この方法の場合、どれだけ熟練した歯科医師であってもインプラントが骨を突き抜けてしまったり、顎の骨の中を走行する神経や血管を損傷するリスクがありました。

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X―GUIDEはCT画像を専用のインプラント治療計画ソフトウェアを使用して解析、治療のシミュレーションを行い、手術中には3D-CTデータを確認しながら解析した通りの位置にインプラントを埋入することができる歯科業界初のナビゲーション手術システムです。ナビゲーション手術は、歯科では新しい技術ですが、細かい部分を扱う脳神経外科などにおいては、20年以上も前から行われている安全性・正確さに優れた、かつ患者さんにとって負担の少ない手術方法です。X―GUIDEを使用することで術中に顎の骨の中を走行する神経や血管を始めとする重要な解剖構造をリアルタイムで確認しながら手術できるため前途のような手術によるトラブルの発生リスクを大幅に低下させることが可能です。

X―GUIDEのメリット

  • 術中骨内でのドリルの位置が確認できるため神経や血管の損傷リスクが少ない。
  • サージカルガイドを使用しないため大きく口を開けなくても手術が可能。
  • ガイド作製の時間が必要ないため、治療期間が短縮。
  • 術中に埋入位置を変更することも可能。

手術の流れ

① 専用ソフトウェアでCT画像と口腔内データを合成

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② 手術中にインプラント位置を設計

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③ XーGUIDEへ画像データを送信

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④ ステレオカメラで器具に着けたマーカーにデータ送信

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マーカーに300のポイントが付いており、データをリアルタイムで制御することで、GPSのように位置情報でドリルとインプラントを測位し、器具の位置を正確に認識する

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⑤ 手術中はモニター上に解析データが映し出され、手術器具の動きも画面上に反映される

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解析データが映し出され、器具の動きを画面で確認しながら正確にインプラントを埋入

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⑥ 神経や血管を避けて、解析通りの正確な位置に人工の歯根をインプラントを埋入して手術終了

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XーGUIDEを活用した治療の流れ

① CT撮影

骨の形や質、高さ、幅には個人差があり、骨の中には神経や血管が通っています。正確で安全な治療計画を立てるために必要な撮影です。

② 治療計画

CTスキャンの画像をもとに、神経や血管を避けながら適切なインプラント位置、角度、深さ、サイズなどをシミュレーションして精度の高い治療計画を立てます。

③ 治療の説明

治療計画を基にした最善のインプラント治療の方法を画像でご確認いただきながら詳しくご説明いたします。十分にご理解いただき治療を受けていただきたいと考えていますので、気になること、心配なことなどございましたらご遠慮なくご質問ください。

④ 手術

手術中はX-GUIDEが治療計画に沿ったインプラント埋入位置・角度・深さになるようナビゲーションします。画像を360°リアルタイムで確認しながらインプラントの埋入手術を行いますので、より精度の高い安全な治療を提供することができます。

※ X-GUIDEによるインプラント手術はサージカルプレートが不要なため、お口があまり大きく開けられない方にも適応できます。

⑤ 歯の埋入

適切なポジションに埋入されたインプラントに最終的な歯の装着を行います。

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医師からのメッセージ

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 当院で行う歯科用インプラント治療においては通常のインプラント埋入手術や上部構造作製だけでなく、骨がなくて歯科用インプラント治療が行えない患者さんに対しての骨増生手術も行っています。もとあった歯が欠損するとその周囲の顎骨は経年的に吸収を引き起こします。骨吸収が進むとインプラントが埋入できるだけの顎骨が不足してしまい、場合によってはインプラント治療を諦めなくてはならないケースもあります。当院ではそのような患者さんに対して自家骨や人工骨を用いた骨増生術を行っています。骨増生をすることで約半年後には通常通りインプラントの埋入が可能となります。大規模の骨増生が必要なケースでは全身麻酔または静脈内鎮静法を併用して手術が行えるので身体的な負担も軽減することができます。また無歯顎の患者さんへのフルマウスインプラント治療も行っています。歯の欠損で困っている患者さんに再び噛むことができる喜びが提供できるよう努めてまいりますので、お困りの際は是非一度ご相談ください。

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 歯科用インプラント治療の目的は失った歯の噛む力および審美的回復です。正しい治療・管理で提供された歯科用インプラント治療は長期にわたって優れた機能を発揮します。しかしながら歯科用インプラント治療は専門的な知識および治療技術が必要な治療であり治療の工程が非常に煩雑です。治療上、何かひとつでもエラーが出てしまうと理想の治療効果を得ることができません。当院では歯科用インプラント治療の本来の効果を患者さんに実感していただけるように治療技術や知識の向上に努めるのはもちろんのこと、最先端の機器の導入もいちはやくすすめております。当院で導入している歯科業界初のナビゲーション手術システムである「X-GUIDE」を応用したインプラント手術では、従来の手術方法と比較して設計通りの位置に正確にインプラントの埋入をすることが可能です。正確性だけでなく、手術時間の短縮や、手術創も小さく済むことから患者さんの身体的負担も軽減することができます。よりよい治療をできるだけ負担なく患者さんに提供できるよう今後も努めてまいります。

 

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