脳内出血
脳梗塞に次いで多い「脳内出血」
脳の中を通る細い血管が破れて、脳の組織の中に直接出血する疾患です。出血した血液が固まり(血腫)、それが周囲の脳細胞を圧迫したり、炎症を引き起こしたりすることで、脳の機能が損なわれます。日本では脳梗塞に次いで多いタイプです
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主な原因
最も大きな原因は高血圧です。
- 長期間の高い血圧により、脳内の細い動脈に負担がかかり、血管が脆くなって破裂します。
- その他、血管の奇形(脳動静脈奇形)、アミロイドアンギオパチー(高齢者に多い血管の変性)、血液をサラサラにする薬の副作用などが原因となることもあります。
出血が起こる場所と症状
出血する部位(被殻、視床、小脳、脳幹など)によって現れる症状は異なりますが、共通して「突然」起こることが特徴です。
- 運動麻痺: 体の片側の手足に力が入らない。
- 感覚障害: 片側のしびれ、感覚が鈍くなる。
- 言語障害: 言葉が出ない、ろれつが回らない。
- 意識障害: 呼びかけに反応しない、ぐったりする。
- 激しい頭痛・嘔吐: 頭蓋内の圧力が上がることで起こります。
治療
- 内科的治療: 血圧を下げる薬(降圧薬)で再出血を防ぎ、脳の腫れを抑える薬(抗浮腫薬)を使用します。
- 外科的治療: 出血量が多い場合や命に関わる場合は、手術で血腫を取り除く(血腫除去術)ことが検討されます。
- リハビリテーション: 発症後、できるだけ早期から開始し、失われた機能の回復を目指します。
予防のポイント
脳内出血を防ぐために最も重要なのは、血圧のコントロールです。
- 塩分の摂りすぎに注意する。
- 適度な運動と体重管理。
- 過度な飲酒を控える。
- 急激な温度変化を避ける(冬場のヒートショック対策など)。
大切なこと
もし、突然の激しい頭痛や片側の麻痺、言葉の異変を感じた場合は、一刻も早く救急車を呼ぶなど、医療機関を受診してください。