ホーム > 診療科・部門 > 脳神経内科 > 認知症

ここから本文です。

更新日:2026年5月13日

認知症

認知症を知り、備える

最近、メディアでも頻繁に取り上げられる「認知症」。超高齢社会の日本において、認知症はもはや「誰にでも起こりうる身近なこと」となっています。

「単なる物忘れ」と「認知症」はどう違う?

「あれ、何だっけ?」が増えると不安になりますが、加齢による物忘れと認知症には明確な違いがあります。

ninnchitomonowasure

「何度も同じことを聞く」「時間や場所がわからなくなる」「急に意欲がなくなる」「季節に合った服が選べない」といった変化があれば、受診を考えるタイミングです。

発症を遅らせる「14のリスク管理」

認知症は完全に防ぐことは難しいですが、以下の表にあることに注意して生活習慣を見直すことで最大45%予防(または遅らせる)が可能という報告があります。

ninchisyouyobou 

新薬の登場と「早期受診」の重要性

2023年以降、「レカネマブ」や「ドナネマブ」といった新しい治療薬が承認されました。これらは脳内の原因物質を取り除き、進行を遅らせる画期的な薬です。

ただし、これらの薬には重要なポイントがあります。

  • 「治す(元に戻す)」薬ではなく「進行を遅らせる」薬であること
  • 軽度(MCIや初期の認知症)の段階でしか使えないこと

ninchikusuri

MMSE(ミニメンタルステート検査)は、30点満点で認知機能の低下(記憶、見当識、計算、言語、図形描写)を客観的に評価するスクリーニング検査です。一般的に23点以下で認知症の疑い、24〜27点で軽度認知障害(MCI)の可能性が示唆されます。

CDR(臨床的認知症尺度)は、記憶、見当識、判断力、社会適応、家庭状況、介護状況の6項目を観察・面接で評価し、認知症の重症度を5段階(0~3)で判定する世界的な評価尺度です。スコア0.5は軽度認知障害(MCI)、1.0は軽度認知症です。

つまり、「おかしいな?」と思った時にすぐ受診することが、将来の生活を守る鍵となります。

最後に

一人で抱え込まないでください。

認知症の方への対応で大切なのは、否定せず、安心感を与えることです。しかし、ご家族だけで頑張りすぎる必要はありません。

  • まずは「かかりつけ医」に相談
  • 地域の「地域包括支援センター」を頼る

少しでも不安があれば、早めに専門家のドアを叩いてみてください。それが、住み慣れた街で自分らしく暮らし続けるための第一歩になります。

 

ページの先頭へ戻る