診療実績

2020年から心臓手術を開始し、約3年120名の患者さんの手術実績です。

患者さんの背景

• 年齢：15～87歳（平均70.6歳）、男性82名、女性38名
• 疾患分類：冠動脈疾患56名、弁膜疾患34名、大動脈疾患20名、その他の心疾患8名、末梢血管疾患2名
• 基礎疾患：高血圧77%、高脂血症64%、糖尿病45%、腎機能障害51%、透析12%、
  頚動脈狭窄17%、脳梗塞23%、末梢血管疾患23%、肥満24%、喫煙63%
  未治療がん4名(術後にがん手術)、永久気管瘻1名、人工肛門1名
• 予測された手術リスク（国内の手術成績から予測された合併症発生率＝Japan Score）：死亡率5.5％、出血再開胸3.6%、脳卒中3.1%、新規透析7.1%、縦隔炎3.1%、長期ICU滞在12.1%

施工した手術の内訳

• 冠動脈バイパス術：56例（1～5枝、平均3.2枝、人工心肺使用70%/非使用30%）
  （併施手術：メイズ手術1例、左心耳閉鎖1例、大腿動脈形成2例）
• 弁膜症手術：34例（大動脈弁置換12例、僧帽弁置換9例、僧帽弁形成15例、三尖弁形成11例。うち複合弁手術12例、再々手術症例1例）
  （併施手術：冠動脈バイパス11例、メイズ手術10例、左房縫縮1例、左心耳閉鎖24例、心膜剥皮術1例）
• 大動脈手術：20例（自己弁温存基部置換(David手術)1例、基部置換(Bentall手術)1例、基部＋弓部置換1例、上行置換4例、部分弓部4例、全弓部9例。うちオープンステント留置8例、再手術症例2例）
  （併施手術：冠動脈バイパス4例、大動脈弁置換7例、僧帽弁形成1例、三尖弁形成2例、左心耳閉鎖5例、メイズ手術1例）
• その他の手術：8例（心房中隔欠損2例、冠動脈瘤閉鎖+メイズ手術1例、モロー手術＋僧帽弁置換1例、収縮性心膜炎1例、心臓腫瘍3例）
• 末梢血管疾患：2例（腹部大動脈人工血管置換、感染内シャント人工血管摘出術）

手術成績

• 手術死亡：0.8%、在院死亡：0.8%
  (1名:MAC,MS,HD患者さんに対するMVR術後6日目に、NOMIで亡くなりました)
• 合併症：出血再開胸0%、縦隔炎0.8%、脳梗塞0.8%(遺残麻痺なし)、心筋梗塞0.8%(緊急PCI)、ペースメーカー移植0.8%、新規透析0%、肺炎12%、心房細動26%、VAC装着12%、無輸血手術19%
• 自宅退院105名/120名、リハビリ転院12名/120名(その後、全例自宅退院）
• 心臓手術後在院日数 平均19.1日（9～69日、死亡例除く）
• CABGグラフト早期開存率：98.6%（3/211吻合閉塞)