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更新日:2024年12月5日

薬物療法の使用条件など詳細

薬物療法としては、以前から食欲抑制剤のマジンドールがありますが、依存性などの副作用の懸念から使用が限られていました。(BMI35以上で、食事療法及び運動療法の効果が不十分な方に保険適応、1回14日分処方、依存性などの副作用から3か月間が限度)

2024年2月より新たな選択肢としてGLP-1受容体作動薬であるセマグルチドの処方可能となり、当院は処方が可能な病院となっています。
最適使用推進ガイドラインを遵守し、糖尿病内科医が診察の上、必要と判断した方にのみ保険診療内で使用します。

留意点

  • 肥満症の治療の基本は食事・運動療法であることから、処方開始前に当院で6か月以上少なくとも2か月に1回管理栄養士による栄養指導を受けている必要があり、薬物治療開始後も継続が必要です。
  • 週に1回、ご自身で腹部に皮下注射いただきます。
  • 最大投与期間は68週となります。
  • 詳細な要件

    高血圧症、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断(基本的には内服治療)がなされており、かつ下記の基準を満たす場合

  • BMIが27以上で、2つ以上の肥満に関する健康障害(※)を有する場合
  • BMIが35以上
  •  

    ※肥満に関する健康障害

    1.耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)

    2.脂質異常症

    3.高血圧症

    4.高尿酸血症・痛風

    5.冠動脈疾患

    6.脳梗塞・一過性脳虚血発作

    7.非アルコール性脂肪性肝疾患

    8.月経異常・女性不妊

    9.閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群

    10.運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)

    11.肥満関連腎臓病

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