ホーム > 診療科・部門 > 糖尿病・内分泌内科 > 肥満症治療外来 > 肥満症の薬物療法 > 薬物療法の使用条件など詳細

ここから本文です。

更新日:2025年6月1日

薬物療法の使用条件など詳細

薬物療法としては、以前から食欲抑制剤のマジンドールがありますが、依存性などの副作用の懸念から使用が限られていました。(BMI35以上で、食事療法及び運動療法の効果が不十分な方に保険適応、1回14日分処方、依存性などの副作用から3か月間が限度)

2024年2月より新たな選択肢としてGLP-1受容体作動薬セマグルチド、2025年4月よりGIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドが発売となり、当院は処方が可能な病院となっています。
最適使用推進ガイドラインを遵守し、糖尿病内科医が診察の上、必要と判断した方にのみ保険診療内で使用します。

留意点

  • 肥満症の治療の基本は食事・運動療法であることから、処方開始前に当院で6か月以上少なくとも2か月に1回管理栄養士による栄養指導を受けている必要があり、薬物治療開始後も継続が必要です。
  • 週に1回、ご自身で腹部に皮下注射いただきます。
  • 最大投与期間はセマグルチドが68週、チルゼパチドが72週となります。

詳細な要件

高血圧症、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断(基本的には内服治療)がなされており、かつ下記の基準を満たす場合

  • BMIが27以上で、2つ以上の肥満に関する健康障害(※)を有する場合
  • BMIが35以上

 

※肥満に関する健康障害

  1. 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧症
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・女性不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)
  11. 肥満関連腎臓病

ページの先頭へ戻る