令和5年度 春日井市民 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1399 343 252 445 694 1293 1601 3332 3187 871
保険診療で入院した患者さんの年齢層を 10 歳刻みで表示しています。
この分布を知ることで病院の患者構成を知ることができ、幅広い診療を行っているかを知ることができます。
当院は、地域の中核病院として乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんを診療しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 71 19.70 20.60 36.62% 84.14
110280xx02x01x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病あり 60 4.12 17.07 0.00% 72.42
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 50 3.16 6.44 0.00% 52.34
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 39 3.77 8.09 0.00% 65.74
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術あり 手術・処置等2-1あり 39 11.59 33.87 5.13% 74.72
腎臓内科では、腎炎・ネフローゼ症候群・慢性腎臓病などの腎疾患全般を中心に診療しています。
腎炎は全身性エリテマトーデス・血管炎などが原因となることも多く、膠原病の診療も腎臓内科が担当しています。腎疾患は早期診断が重要であり、腎生検にて的確な診断を得られれば、進行を予防することが可能です。また、腎不全患者に対する透析医療も行っており、血液透析だけでなく、腹膜透析・在宅血液透析にも力を入れています。さらに腎移植外来も併設しており、患者さんのニーズに合わせ、様々な治療選択肢を提供することが可能となっています。
当院ではアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を取り入れ、患者さん自らが望む人生の最終段階における医療・ケアについて話し合う場も設けています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
110280 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 251
180040 手術・処置等の合併症 119
040081 誤嚥性肺炎 82
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2-1あり 92 10.72 13.99 2.17% 64.09
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 43 25.49 20.60 55.81% 84.84
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 12.04 13.15 8.00% 58.76
100120xx99xxxx 肥満症 手術なし 15 11.73 14.58 0.00% 43.67
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 15.8 13.52 13.33% 83.07
糖尿病を中心に肥満症、甲状腺、脂質異常症、副腎、下垂体など代謝内分泌内科疾患を担当しています。
近年、糖尿病治療薬ではイミグリミンやGIP/GLP-1受容体作動薬が発売されたりと治療の選択肢は幅広くなってきました。入院教育・治療だけでなくGLP-1受容体作動薬・配合薬を含む注射薬治療の外来導入も積極的に行っています。令和元年8月より高度肥満症の方を対象に肥満症治療外来(木曜日・完全予約制)を設置し、外科、耳鼻科、メンタルヘルス科、消化器内科など複数科・多職種の連携チームにて、内科治療では困難な高度肥満症の外科治療として腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を行っており、保険適応可能です。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
10007x 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 99
040081 誤嚥性肺炎 49
100040 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 26
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 100 16.19 15.70 30.00% 73.64
010060x2990201 脳梗塞脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 60 16.6 15.57 36.67% 73.03
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 8.2 7.20 6.67% 68.3
010060x2990411 脳梗塞脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 25 17.52 17.39 32.00% 77.52
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし 15歳以上 22 19.23 16.56 4.55% 47
頭痛・めまい・脱力や痺れ・ふらつき・もの忘れ・意識消失や痙攣など患者さんの多彩な主訴に対して診療をしています。
特に、①急性期の脳梗塞、②パーキンソン病や多発性硬化症・筋萎縮性側索硬化症などの神経難病、③アルツハイマー病などの認知症の診療に力を入れています。
令和元年9月から脳卒中急性期の患者さんに専門的な治療を行う脳卒中ケアユニット(SCU)6床を開設しています。3対1の手厚い看護、早期からのリハビリテーションを受けることができます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
010060 脳梗塞 357
010230 てんかん 45
010080 脳脊髄の感染を伴う炎症 23
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1-2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 124 2.20 2.98 0.00% 72.71
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 108 17.98 18.65 6.48% 77.47
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 43 6.84 8.33 0.00% 74.02
0400801499x002 肺炎等市中肺炎かつ75歳以上 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROP スコア2 39 13.79 15.44 7.69% 82.92
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 37 14.54 13.59 10.81% 76.05
地域の医療機関と連携して診療を行っています。レントゲンやCTで肺癌を疑う所見を認めた場合は、苦痛が少ない鎮静下で呼吸器内視鏡検査を行い、診断を確定します。診断後は医学的見地から最適な治療方法を提案し、患者さんの意向も尊重しながら治療方針を決めていきます。
肺炎や間質性肺炎などの急性経過の疾患では入院診療が必要となることが多いですが、特に高齢者では入院後短期間で筋力・体力低下が起こるため、早期からリハビリ介入を行い、肺疾患の病状改善後にスムーズに退院できるよう多職種での診療を行っています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
040040 肺の悪性腫瘍 292
040110 間質性肺炎 119
040080 肺炎等 98
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患良性腫瘍を含む。 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 295 2.16 2.61 0.00% 68.27
060340xx03x00x 胆管肝内外結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 135 8.36 8.75 0.74% 73.94
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 111 23.57 20.6 34.23% 84.65
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 96 6.89 7.58 1.04% 72.28
060340xx03x01x 胆管肝内外結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病あり 77 15.61 16.81 2.60% 79.95
地域の皆様に安全で質の高い医療、そして患者さんに寄り添う温かい医療を提供することを使命とし、消化管、肝臓、胆膵の各領域の疾患リーダーが核となってスタッフ全員で協力して診療にあたっております。
令和4年6月に第2診療棟に内視鏡センターを開設しました。これにともない最新の設備が導入され、患者さんの前処置や待ち時間等の環境も改善されています。吐下血、黄疸などの急性期疾患への迅速な対応、各種疾患の正確な診断、より一層高度な内視鏡治療が可能となります。また、消化器領域では最近NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)や炎症性腸疾患といった慢性疾患も急速に増加しています。当科では急性期のみならず、慢性期、そして人生最終段階の緩和・在宅医療の充実にもより一層力を入れていきます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
060100 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 303
060340 胆管(肝内外)結石、胆管炎 279
060102 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 142
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 202 3.18 4.26 0.00% 72.68
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 181 2.62 3.05 0.00% 71.44
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 166 14.93 17.38 7.83% 82.89
050030xx97000x 急性心筋梗塞続発性合併症を含む。、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 97 7.85 11.54 0.00% 69.39
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 67 4.36 4.57 0.00% 68.72
地域の基幹病院として、虚血性心疾患に対する冠動脈インターベンション、不整脈疾患に対するカテーテルアブレーションやペースメーカ植込みといった専門性を要する医療に積極的に取り組んでいます。また、総合病院としての利点を最大限に活かし、急性期循環器疾患に対する救急医療のみならず、他の専門科と密接に連携を行いながら包括的な医療を提供していきます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
050050 狭心症、慢性虚血性心疾患 422
050130 心不全 355
050030 急性心筋梗塞、再発性心筋梗塞 143
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 514 1.00 2.12 0.00% 4.34
0400801199x00x 肺炎等1歳以上15歳未満 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 133 5.09 5.62 0.00% 2.70
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症その他 124 4.62 5.96 0.00% 1.60
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 110 5.46 6.37 0.91% 3.27
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし 84 1.04 2.69 0.00% 4.08
小児の感染症、循環器、アレルギー、内分泌、神経・筋、腎などの分野で知識と経験を持つ医師が所属しています。さらに小児内科全般としてその他の幅広い領域で初期対応が可能です。診断のための方策として、一般的な血液検査・画像検査はもとより、腰椎穿刺、骨髄穿刺、心エコー、マスター心電図、ホルター心電図、MRI、シンチグラム、脳波、各種造影・透視検査など様々な検査を実施し、判断しております。より高度な、あるいはより専門性の高い医療が必要と判断された場合や、患者さんのご希望が強い場合などには、各大学をはじめ多くの専門施設と連携を取り、しかるべき施設にご紹介して検査や治療を依頼しております。救命救急センターでは夜間・休日も含め、小児の救急対応も精力的に引き受けております。
令和4年6月には小児アレルギーセンターが新設され、食物経口負荷試験室、栄養指導室、スキンケア指導室を設置し、様々なアレルギー疾患のあるお子様に対応が可能です。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
080270 食物アレルギー 598
040080 肺炎等 133
040090 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 125
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア15歳以上 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 196 2.49 4.55 0.00% 70.13
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 91 7.36 8.95 2.20% 68.14
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹病腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷なし 86 5.55 6.87 0.00% 61.77
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術腋窩部郭清を伴うもの内視鏡下によるものを含む。等 手術・処置等1なし 69 9.48 9.88 0.00% 66.70
060330xx02xxxx 胆嚢疾患胆嚢結石など 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 62 5.44 5.98 0.00% 62.16
令和5年の当科の総手術数は1,246件でうち全身麻酔手術は1,063件でした。平成25年からは鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術、令和元年からは病的肥満症・代謝異常への腹腔鏡下胃スリーブ切除を導入しており、良好な結果を得ています。患者さん一人一人にとって最適な治療になるように治療方針を十分検討し、丁寧な手術と安全な周術期管理に努めています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
060160 鼠径ヘルニア 200
060210 ヘルニアの記載のない腸閉塞 170
060035 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 134
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの観血的なもの等 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 68 4.47 5.21 0.00% 76.10
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 31 6.32 10.42 0.00% 78.03
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの観血的なもの等 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 21 5.14 9.00 4.76% 80.24
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2なし 16 3.81 7.19 0.00% 75.88
050170xx97000x 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等1-なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 10.22 0.00% -
四肢体幹(心臓・脳を除く)の動脈・静脈の疾患を対象として診療しています。手術治療が必要な患者さんには、外科的手術または血管内治療を行っています。令和4年6月からハイブリッド手術室が稼働し、通常の血管内治療やハイブリッド手術に対応することができます。この手術室の導入により、安全性が高い環境での治療を提供することができます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
050170 閉塞性動脈疾患 97
050163 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 51
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 389 21.55 25.50 60.41% 83.28
070230xx01xxxx 膝関節症変形性を含む。 人工関節再置換術等 58 17.28 21.96 12.07% 72.33
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 54 15.04 19.27 77.78% 81.76
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 副傷病なし 52 3.19 5.23 1.92% 43.98
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手舟状骨を除く。、足、指手、足その他等 52 16.52 18.32 17.31% 51.88
令和5年の当科の手術件数は1,781件でした。非常に多くの救急車を受け入れている三次救急病院である当院の特色として手術も外傷が半数を占めます。そのなかでも年々増加傾向にある高齢者の大腿骨近位部骨折の治療は重要な位置を占め、その患者数は全国19位、東海地方4位(令和4年度DPCデータに基づく)でした。我々の使命は早期リハビリに耐えられるしっかりとした骨修復を行い、なるべく受傷前に近い歩行能力を獲得してもらうよう急性期の治療を行うことであると考えています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
160800 股関節・大腿近位の骨折 436
160850 足関節・足部の骨折・脱臼 95
160620 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 70
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫非外傷性硬膜下血腫以外JCS10未満 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 48 15.38 19.09 39.58% 72.17
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫非外傷性硬膜下血腫以外JCS10以上 手術なし 手術・処置等2なし 33 24.21 22.61 66.67% 71.73
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 14.52 9.88 16.13% 80.35
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 7.81 8.38 15.38% 60.35
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 14.67 11.87 20.83% 78.79
くも膜下出血・出血性脳卒中、頭部外傷、良性・悪性脳腫瘍をはじめ脳神経外科領域全般の診療をしています。
顕微鏡手術においては、術中ナビゲーションシステム、神経内視鏡、蛍光血管撮影、電気刺激モニタリングなどを併用し、脳動脈瘤や脳腫瘍の患者さんにより安全な治療を提供できるよう努めています。また、脳梗塞に対する血管内治療による血栓回収術は、適応のある患者さんにとってはガイドラインでも最も効果の高い治療として確立し、当科でも行っています。加えて、当科では病気を未然に防ぐことにも力を入れており、脳動脈瘤や頚部内頚動脈狭窄に対する血管内治療も年々増加しています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
010040 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) 109
160100 頭蓋・頭蓋内損傷 99
010050 非外傷性硬膜下血腫 30
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 38 12.79 12.88 10.53% 66.68
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 副傷病なし - - 10.61 - -
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり - - 20.13 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.29 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒その他の中毒 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 3.62 - -
地域の中核病院の皮膚科として役割を果たすべく、入院加療の必要な患者さんの受入れに力を注いでいます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
080010 膿皮症 40
080110 水疱症 21
050170 閉塞性動脈疾患 9
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 94 5.95 6.85 1.06% 77.56
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 47 12.66 13.52 6.38% 76.32
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし 37 5.03 5.22 0.00% 64.84
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし 22 13.64 9.50 13.64% 77.68
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 19 5.79 7.75 0.00% 75.21
高出力のレーザー装置を導入し、尿管結石専用である低出力レーザー装置では適応が難しかった、経尿道的前立腺核出術も適応しており、高齢者の排尿障害の原因となる前立腺肥大に対して、安全かつ効率のよい治療を提供していきます。抗がん剤治療においては、免疫チェックポイント阻害薬や種々の分子標的薬なども増えており、新しい方針、新しい機械、新しい薬剤等とともに、常に新しい泌尿器科であり続けたいと思います。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
110070 膀胱腫瘍 115
110310 腎臓又は尿路の感染症 67
11012x 上部尿路疾患 58
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 63 8.73 9.23 0.00% 46.83
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 49 9.27 10.10 0.00% 56.10
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部腟部切除術等 手術・処置等2なし 45 2.00 2.96 0.00% 39.42
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術腟式を含む。 腹腔鏡によるもの等 45 5.73 6.00 0.00% 43.84
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 43 4.95 5.93 0.00% 46.40
産科領域では、合併症やリスクのない正常妊娠・分娩から、内科的・外科的な合併症がある方の妊娠・分娩まで幅広く対応しております。また、多胎妊娠や前置胎盤あるいは妊娠高血圧腎症といったハイリスク妊娠にも対応しております。加えて、令和4年にはハイブリッド手術室を活用した前置胎盤や癒着胎盤の手術も可能となりました。
婦人科腫瘍領域では、子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌においてはガイドラインに則った標準的な根治手術・化学療法・放射線治療が可能です。
子宮の良性疾患および早期子宮体癌に対するロボット支援下手術や、卵巣および子宮の良性疾患・子宮頚癌・子宮体癌に対する腹腔鏡下手術も積極的に取り入れています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
12002x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 172
120060 子宮の良性腫瘍 107
120070 卵巣の良性腫瘍 67
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 243 2.44 2.54 0.00% 76.93
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 7 4.43 5.67 0.00% 72.57
020370xx99x0xx 視神経の疾患 手術なし 手術・処置等2なし 7 8.71 10.49 0.00% 62.43
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし 片眼 6 7.83 6.10 0.00% 54.33
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 - - 4.82 - -
白内障手術、抗VEGF 薬硝子体注射等に対応しています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
020110 白内障、水晶体の疾患 244
020370 視神経の疾患 8
020200 黄斑、後極変性 7
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 81 5.89 4.73 0.00% 70.47
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 57 5.23 5.51 0.00% 41.44
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 54 2.00 2.03 0.00% 59.28
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 46 7.46 7.53 0.00% 21.59
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 23 6.52 6.02 0.00% 57.17
耳鼻咽喉科では、聴覚、前庭覚、嗅覚、味覚、嚥下など視覚を除く様々な感覚器官を扱っています。 耳領域では、突発性難聴や中耳炎といった耳疾患とメニエール病などのめまい疾患を診療しています。
また、鼻領域では、副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症、鼻腔腫瘍に対する検査のほか、手術習慣性扁桃炎の手術や声帯ポリープといった喉頭の手術も行っています。また、耳鼻科領域の悪性腫瘍についてもできる限り速やかな診断と治療を心がけています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
030400 前庭機能障害 82
030240 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 61
030250 睡眠時無呼吸 58
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 49 11 - 11 39 28 1
大腸癌 19 30 46 37 79 31 1
乳癌 31 26 - - 27 - 1
肺癌 - - 25 79 132 60 1
肝癌 13 17 20 8 19 69 1
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
日本で罹患率の高い5つの癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)の病期(Stage)ごとに年間の入院患者数を集計したものです。 癌の症例数を病期ごとに調べることで、その病院の癌診療の幅(早期~末期)を知ることができます。
胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌、乳癌について早期癌から進行癌まで幅広い病期を診療していることが分かります。当院では肺癌の患者が最も多く、次いで大腸癌が多くなっています。肺癌で病期不明が多いのは、気管支内視鏡検査を実施した段階では詳細な癌のStage分類ができていないためです。
これらの癌の治療は、手術、化学療法、放射線療法などがあり、単独または組み合わせて行い、それぞれの専門家がチームとなって全人的な医療を提供しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 7.64 58.71
中等症 114 12.92 76.97
重症 35 16.86 82.37
超重症 9 16.33 73.11
不明 - - -
成人(15 歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。 肺炎は罹患率が高い上に死亡率も高く、悪性新生物、心疾患などと並んで国民の死亡原因の上位に位置する疾患のひとつです。
令和5年度は、令和2年度からつづく新型コロナウイルス感染症対策の影響があり、患者数は依然として令和元年度より減少しました。
当院で治療している肺炎を分類すると、比較的重症度の低い症例が多く、高齢者ほど重症化しやすいことが分かります。重症化する前に早期診断、早期治療に努めています。

※重症度分類は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)によって分類しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 353 24.99 76.95 35.88%
その他 26 19.08 74.77 2.37%
脳梗塞の患者さんについて病型別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示したものです。発症日から3日以内とそれ以降に分けて集計しているのは、脳梗塞治療が早期発見、早期治療により治療成績が異なるためです。3日以内の脳梗塞が多いのがわかります。
脳梗塞は麻痺等による機能障害が残るため機能回復のために3分の1の患者さんでリハビリテーション病院への転院を要しています。転院率は、当院で急性期治療を行った後、地域の回復期リハビリテーション病院でリハビリテーションを行う目的等で転院した割合を示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 106 4.73 6.23 10.38% 69.75
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 67 5.54 8.21 14.93% 69.42
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 45 5.56 7.27 26.67% 75.64
K608-3 内シャント血栓除去術 20 1.65 5.25 5.00% 68.90
K616-7 ステントグラフト内挿術(シャント) 15 4.27 3.07 6.67% 69.67
人工透析を開始する前に、シャント(腕の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術で、静脈に多くの血液が流れるようにする)を造る必要があります。このシャントを使い、日々の透析治療を行います。
腎臓内科では、シャントの造設とシャント閉塞に対する治療のための手術を多く行っています。
経皮的シャント拡張術・血栓除去術は多くを外来で行っていますが、入院でも対応しています。シャント造設が困難な患者さんに対しては、長期留置型カテーテル挿入術も行っています。また、腹膜透析を開始する前に腹部にカテーテルを入れる手術も行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 272 0.24 1.30 0.37% 68.49
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 178 2.15 8.53 1.12% 77.28
K654 内視鏡的消化管止血術 146 1.73 9.93 7.53% 74.65
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 86 2.99 7.58 1.16% 72.94
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 57 2.88 7.88 8.77% 77.58
幅広い消化器疾患に対し、最新の機器と設備で診療を行っています。消化管出血や急性胆道炎など急性疾患に対しては、365日24時間の当直又は待機制をとっていますので、速やかな治療が可能です。
消化器内科の手術は内視鏡を使用するものが多く、内視鏡を利用する手術では患者さんの負担が軽減されるとともに在院日数も短縮されます。併せてクリニカルパスを使用することで、効率的かつ安全な医療を提供できるように努めています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術その他 175 1.97 10.94 1.71% 72.61
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術急性心筋梗塞 117 0.00 8.84 1.71% 71.06
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術心房中隔穿刺、心外膜アプローチ 61 1.33 3.28 0.00% 69.77
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術不安定狭心症 32 0.69 7.47 12.50% 73.19
K597-2 ペースメーカー交換術 30 0.03 3.23 0.00% 84.43
虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)に対して、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を年間約400症例以上実施しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 158 1.01 3.75 0.00% 61.99
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 117 0.37 1.10 0.00% 65.23
K6335 鼠径ヘルニア手術 87 0.08 2.22 1.15% 76.16
K7193 結腸切除術全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 62 3.42 13.06 1.61% 72.95
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 55 0.91 3.24 0.00% 66.35
消化管、肝胆膵疾患など消化器疾患、乳腺、内分泌、良性疾患、救急疾患などの外科治療に幅広く対応しています。消化管疾患は、当院消化器内科と密に連携し、症例カンファレンスなどで十分話し合い治療方針を決定しています。
良性疾患である鼠径ヘルニア、胆石症などの腹腔鏡治療や、高度肥満症例に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術も行っています。また、小肝癌に対する腹腔鏡下肝切除術も行っています。進行がんに対しては、積極的に拡大切除(拡大肝切除、骨盤内蔵全摘術など)を行っています。
心臓外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 18 8.11 24.83 33.33% 69.89
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) - - - - -
K5521 冠動脈、大動脈バイパス移植術(1吻合) - - - - -
K5541 弁形成術(1弁) - - - - -
K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術(上行・弓部同時、その他) - - - - -
成人の虚血性心疾患、弁膜症、大動脈疾患に対する外科的治療(冠動脈バイパス術、左室形成術、大動脈弁・僧帽弁・三尖弁の弁置換・弁形成術、上行・弓部・下行大動脈人工血管置換術、オープンステントグラフト留置術など)を行っています。令和2年9月より心臓手術を開始し、約3年間で120名の患者さんに手術を行いましたが、現在まで良好な成績を維持しています。(当院手術死亡率:0.8%、国内の手術成績から予測された死亡率:5.5%)
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 129 1.46 3.26 3.10% 76.48
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 29 1.76 4.14 0.00% 77.66
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 25 0.88 2.00 0.00% 74.52
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 12 2.67 14.42 33.33% 63.25
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他) 8 1.00 5.25 0.00% 73.13
四肢体幹(心臓・脳を除く)の動脈・静脈の疾患を対象として診療しており、手術治療が必要な場合、外科的手術または血管内治療を行っています。主に腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症の治療を行っており、これらの疾患の多くに血管内治療を行っています。令和4年6月から稼働したハイブリッド手術室の活用により、より安全性が高い環境での治療を提供することができます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 222 2.31 17.65 56.31% 84.32
K0811 人工骨頭挿入術(股) 180 3.17 17.82 62.22% 81.80
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 75 0.80 1.75 0.00% 49.43
K0821 人工関節置換術(膝) 63 1.13 15.67 12.70% 72.54
K0462 骨折観血的手術(下腿) 49 3.59 11.80 24.49% 55.16
骨折に対する手術が多く、特に大腿骨近位部骨折に対する骨折観血的手術及び人工骨頭挿入術が多く行われています。骨折の部位により平均年齢が異なり、大腿骨近位部骨折では平均年齢が80歳台と高齢であることから、合併症の発生が懸念されます。そこで、合併症の発生をなるべく少なくするため受傷後早期の手術を目指しています。高齢な患者さんほど、より充実したリハビリテーションを受けるために転院していただき、在宅復帰を目指していただいています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 75 1.35 36.63 20.00% 80.08
K178-4 経皮的脳血栓回収術 20 2.30 27.55 50.00% 79.90
K1781 脳血管内手術(1箇所) 16 2.38 15.25 12.50% 64.38
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 15 4.67 17.40 20.00% 64.67
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 14 1.07 6.36 14.29% 74.86
診療内容は脳腫瘍、脳血管障害(主に脳出血、くも膜下出血、内頸動脈狭窄症など虚血性疾患、もやもや病、脳動静脈奇形など)、頭部外傷全般、三叉神経痛、片側顔面痙攣などの機能的脳神経疾患、術後や外傷後の症候性てんかん、水頭症、感染症など脳神経外科全般に渡っています。下垂体疾患や脳室内疾患に対して脳内視鏡手術を行っております。
超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法(rt-PA静注療法)は脳神経内科医が担当します。さらに血管内治療が必要な症例は。放射線技術室と連携し血栓回収術を行っています。また、内頚動脈狭窄症についても、血管内治療である経皮的頸動脈ステント留置術を行っています。他に片側顔面痙攣、三叉神経痛に対する微小血管減圧術も施行しています。
緊急手術を含めて365日、24時間体制をとっているため、救急医療に対しても十分対処できるように努めています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 97 1.32 4.74 2.06% 77.87
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 91 2.54 14.92 7.69% 68.13
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 37 0.92 3.05 0.00% 64.84
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 19 0.42 5.05 0.00% 74.89
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 15 1.53 19.47 0.00% 63.47
膀胱癌に対する経尿道的手術を多く扱っています。また、高出力のレーザー装置を導入し、尿管結石専用である低出力レーザー装置では適応が難しかった、経尿道的前立腺核出術も適応可能となり、高齢者の排尿障害の原因となる前立腺肥大に対して、安全かつ効率の良い治療を提供していきます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 72 0.96 4.08 0.00% 46.83
K877 子宮全摘術 61 1.30 6.48 0.00% 49.84
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 60 1.42 6.42 0.00% 46.40
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 50 1.00 4.22 0.00% 49.44
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 46 1.46 6.61 0.00% 34.52
子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌においてはガイドラインに則った標準的な根治手術・化学療法・放射線治療が可能です。進行例に対しても術前化学療法および引き続いての根治手術という流れでの治療も積極的に行っております。
良性婦人科疾患はほぼすべての疾患で対応可能であり、保存的治療を始め、開腹手術・膣式手術・腹腔鏡手術・子宮鏡下手術と幅広く行っています。近年では良性疾患の手術の半分以上の症例では腹腔鏡下にて行っており、その割合は増加傾向にあります。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 259 0.00 1.63 0.00% 76.37
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 15 1.47 11.00 6.67% 66.60
K2682ロ 緑内障手術(流出路再建術)(その他のもの) - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
K2762 網膜光凝固術(その他特殊) - - - - -
手術は、白内障、緑内障(線維柱帯切開術を要する症例)、黄斑前膜、黄斑円孔、増殖糖尿病網膜症、硝子体出血、霰粒腫、翼状片等の手術に対応しています。特に件数の多い白内障手術は、主に1泊2日の入院もしくは日帰りで行います。クリニカルパスを使用することで、効率的かつ安全な医療を提供できるように努めています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 101 1.00 6.12 0.00% 22.43
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) 46 0.87 5.13 0.00% 40.70
K347-3 内視鏡下鼻中隔手術1型(骨、軟骨手術) 31 0.97 5.16 0.00% 44.29
K370 アデノイド切除術 25 1.04 4.72 0.00% 5.48
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.00 5.00 0.00% 54.77
耳鼻咽喉科では、扁桃腺を摘出する口蓋扁桃手術を多く扱っています。クリニカルパスを使用し、効率的かつ安全な医療を提供できるよう努めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 33 0.25%
180010 敗血症 同一 43 0.32%
異なる 72 0.54%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 164 1.22%
異なる 12 0.09%
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について発症率を集計しています。
播種性血管内凝固症候群や敗血症は重篤な合併症であるため、病院全体で減少するように取り組んでいます。術後の合併症には薬剤性アレルギーや術後の感染症を含んでいます。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1987 1523 76.65%
肺血栓塞栓症を引き起こすリスクの高い患者さんに対する、予防対策の実施割合を示しています。肺血栓塞栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、血栓が肺に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こし、死に至ることもある疾患です。寝たきりの方や下肢の手術後に発症することが多く、弾性ストッキングの着用など適切な予防対策が必要となります。
全身麻酔や脊髄くも膜下麻酔で手術を受ける患者様には、弾性ストッキングや血栓予防装置(フットポンプ)を着用し血栓症の予防策を実施しています。手術後も患者様が歩き始めるまでは血栓予防装置を使用して、肺血栓塞栓症を未然に防げるよう取り組んでいます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
5034 4357 86.55%
血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セットで行うことが診療ガイドラインにより推奨されています。このことから血液培養2セット実施率は診療プロセスが各種ガイドラインに則り、適切に構築・実施されているかを表す指標とされています。
当院では他職種で構成された抗菌薬適正使用支援チームを組織し、抗菌薬の選択や投与量だけではなく、必要な検査の提案やその結果の解釈についても主治医と連携して感染症治療の支援を行っています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
948 832 87.76%
広域抗菌薬を使用し続けると、耐性菌が増え、治療する選択の幅が狭くなります。抗菌薬を適正に使用するためには、血液培養を行い、どのような細菌が原因であるのかを調べることが重要です。広域抗菌薬を開始する前にどの程度血液培養が提出されているかを調べることで、抗菌薬が適正に使用されているかを評価します。
当院では、血液培養を提出する意義について、講習会を通じて周知するとともに、医師へ直接連絡を行っています。広域抗菌薬開始前の血液培養提出率を維持できるよう努めていきます。
更新履歴
2024/9
2024/10
初版
平均在院日数の全国値の修正