平成30年度 春日井市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1498 380 333 552 937 1091 1969 3639 2837 766
保険診療で入院した患者さんの年齢層を 10 歳刻みで表示しています。
この分布を知ることで病院の患者構成を知ることができ、幅広い診療を行っているかを知ることができます。
当院は、地域の中核病院として乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんを診療しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
診療科別に症例数の多い DPC14 桁コード(※)とそれぞれの平均在院日数、平均年齢等を示したものです。 それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
自院の在院日数が全国の平均在院日数と比較して短いことは、効率性および安全性が高く、 患者さんに負担の少ない医療の提供ができていること、および転院率との関係から、 他の医療機関との連携体制が充実していることが考えられます。


※DPC14 桁コードとは、入院で行われた治療行為を、医療資源を最も投入した傷病名に手術、 処置の有無などを組み合わせて示したもので、「診断群分類」とも呼ばれます。 病名によって分類の方法が異なり、細分化されている病名では患者数が分散するため、上位とならない場合があります。 そのため参考として、病名レベルで集計したデータを備考に記載しています。
なお、症例数が10に満たない場合は各項目”-(ハイフン)”となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 54 22.31 20.92 33.33% 84.64
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 経皮的針生検法 51 3.47 7.18 0.00% 52.22
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 46 2.98 8.75 0.00% 69.15
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 腹膜還流等 36 6.39 8.77 0.00% 75.42
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 35 5.63 11.56 0.00% 62.46
腎臓内科では、腎炎・ネフローゼ症候群・慢性腎臓病などの腎疾患全般を中心に診療しています。 腎炎は全身性エリテマトーデス・血管炎などが原因となることも多く、膠原病の診療も腎臓内科が担当しています。 腎疾患は早期診断が重要であり、腎生検にて的確な診断を得られれば、進行を予防することが可能です。
また、腎不全患者に対する透析医療も行っており、血液透析だけでなく、腹膜透析・在宅血液透析にも力を入れています。さらに腎移植外来も併設しており、患者さんのニーズに合わせ、様々な治療選択肢を提供することが可能となっています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
110280 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 249
040081 誤嚥性肺炎 60
180040 手術・処置等の合併症 55
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。)副傷病なし 93 11.71 14.27 0.00% 62.65
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。)副傷病あり 55 13.00 15.14 0.00% 67.71
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 23 10.78 13.50 0.00% 49.30
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 10 20.10 20.92 20.00% 87.80
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 13.90
糖尿病・内分泌内科では糖尿病を中心に脂質異常症、甲状腺、肥満症、副腎、下垂体などの代謝内分泌疾患の診療も行っています。 また、平成29年度から外科など複数科との連携を強化することにより、高度肥満症の外科治療として腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を行っており、令和元年8月から肥満症治療外来を開設しました。(完全予約制)
糖尿病は長期にわたり自己管理が必要な疾患です。糖尿病センターでは糖尿病療養指導士を含むコメディカルスタッフと共にチーム医療で、患者さんの背景に応じた目標設定、生活習慣改善を目指します。 また糖尿病合併症に対して関連各科との協力体制にて治療を行います。入院ではインスリン治療、内服治療、食事療法、運動療法、合併症検査などを行います。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
100071 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 163
100040 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 25
100070 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 16
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)エダラボン投与あり 87 13.38 16.18 29.89% 70.59
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術・処置等2 2あり 78 13.29 16.16 25.64% 73.95
010060x2990501 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 50 11.26 18.38 18.00% 69.64
010230xx99x00x てんかん 27 7.19 7.28 3.70% 60.15
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 24 20.83 20.92 12.50% 81.33
脳神経内科では頭痛・めまい・脱力や痺れ・ふらつき・もの忘れ・意識消失や痙攣など患者の多彩な主訴に対して診療をしています。特に、超急性期から慢性期の脳梗塞やパーキンソン病や多系統萎縮症・筋萎縮性側索硬化症などの神経難病の診療に力を入れています。
脳卒中は、発症後できるだけ早い時間内に治療を行うことや発症早期からリハビリテーションを行うことにより、その後の病状の回復具合が左右されることが分かっています。その重要な発症早期の医療を効果的かつ効率的に行うために、脳神経外科と協力し、脳卒中センターの機能を拡張した脳卒中ケアユニット(SCU:Stroke Care Unit) を開設しました。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
010060 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 392
010230 てんかん 46
010080 脳脊髄の感染を伴う炎症 30
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 肺生検法等 128 2.34 3.43 0.78% 71.38
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 化学療法あり 80 5.93 10.00 1.25% 65.99
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 58 15.52 19.06 6.90% 77.79
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)A-DROPスコア2 50 12.16 15.17 2.00% 81.82
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 49 17.35 14.58 14.29% 78.86
呼吸器内科では肺癌の診断や化学療法での入院が増加しています。 当科では主に1.肺癌、2.気管支喘息、3.COPD(慢性閉塞性肺疾患)、4.肺炎の治療を担当しています。 このうちCOPD においてはAC.net(愛知県COPD ネットワーク)に参画しています。 かかりつけ医と専門医とで連携を取り合って早期診断・治療継続できる仕組みであり徐々に成果も出つつあります。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
040040 肺の悪性腫瘍 333
040080 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 224
040110 間質性肺炎 63
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 236 2.35 2.67 0.00% 67.08
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 104 9.38 10.08 0.96% 71.78
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 102 7.63 7.75 0.00% 59.17
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 71 8.48 8.52 0.00% 74.63
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 66 9.76 10.58 3.03% 68.65
消化器内科では食道・胃・小腸・大腸・肝臓・膵臓・胆嚢と多岐にわたる臓器の病気を、内科的に治療します。消化管、肝臓、胆膵の各領域の専門的な教育を受けたエキスパートが新患リーダーとなって、若手医師と協力しながら、大学との連携も密に取りながら高水準な医療を心がけております。 また、急性期疾患だけでなく、慢性期疾患や癌の最終段階にいたるまで切れ目のない地域完結型の医療をさらに充実したものにしていきたいと考えております。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
060100 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 284
060340 胆管(肝内外)結石、胆管炎 212
060050 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 170
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 250 16.34 17.66 8.40% 81.79
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル法における諸検査 217 2.71 3.01 2.76% 70.09
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 156 2.94 4.47 0.00% 70.65
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 111 4.01 5.15 0.90% 66.36
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 67 9.79 12.52 0.00% 67.40
循環器内科では、狭心症や慢性虚血性心疾患による入院が多く、心不全の患者数が年々増加しています。 心臓カテーテルを用いた冠動脈の拡張やステント留置治療を積極的に行っています。また、心房細動等の頻脈性不整脈に対してはカテーテルアブレーション(不整脈発生部位を高周波で焼く治療)も数多く施行しています。
当科では常勤スタッフが24時間365日体制で循環器領域すべての疾患に対応します。虚血性心疾患、不整脈疾患、心不全などの治療のみならず、生活習慣病の管理にも積極的に取り組んでいます。 心不全患者を「地域全体で診る」活動を、地域の先生と共同制作した地域連携パスを用いて継続したいと考えています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
050050 狭心症、慢性虚血性心疾患 411
050130 心不全 411
050070 頻脈性不整脈 138
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 176 5.24 6.19 0.00% 1.37
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 155 5.79 5.71 0.00% 2.87
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 125 1.00 2.14 0.00% 3.46
040100xxxxx00x 喘息 118 6.71 6.62 0.00% 3.63
030270xxxxxxxx 上気道炎 94 5.16 4.96 0.00% 2.53
小児科では急性気管支炎や肺炎、喘息を多く扱っています。食物アレルギーの入院が多いのは、主に負荷試験を行うためです。
血液・腫瘍、ウィルス・感染症、循環器、アレルギー、神経・筋、腎などの分野で知識と経験を持つ医師が対応しています。 さらに小児内科全般としてその他の幅広い領域で必要な初期対応が可能です。 より高度な、あるいはより専門性の高い医療が必要であると判断された場合やご希望が強い場合などには、各大学をはじめ多くの専門施設と連携を取り、しかるべき施設にご紹介して検査や治療を依頼しています。 また、救命救急センターを有し、夜間・休日も含め、小児の救急対応も精力的に引き受けています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
080270 食物アレルギー 198
040080 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 179
040090 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 176
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 184 2.70 4.96 0.54% 67.98
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 107 6.50 8.95 0.00% 69.20
060150xx03xxxx 虫垂炎 81 4.04 5.49 0.00% 33.00
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 77 9.26 15.30 0.00% 72.66
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術 73 5.21 6.52 0.00% 55.92
“プロとして質の高い手術”がモットーです。当科は消化器外科領域の最難関手術である肝胆膵外科において高度技能専門医を育成する修練施設Aに認定されています(日本肝胆膵外科学会ホームページ参照)。高次医療機関の大学やがん専門治療施設でもA認定の取得が容易ではない中、市中病院でありながら秀逸な技能と多くの症例数、良好な手術成績を全国的に高く評価されています。
一方で、低侵襲治療にも注力し、胃・大腸はもちろん、進行食道がんや肝臓の手術に対しても安全に鏡視下手術を行っています。
また、“肥満症を低侵襲手術で治す”という新たな治療である腹腔鏡下スリーブ胃切除術も症例数を重ねており、令和元年7月に保険適応手術となりました。
このように様々な病態へ対応できるよう弛まぬ研鑽に励むとともに、手術待機日数も短くするように努めています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
060210 ヘルニアの記載のない腸閉塞 196
060160 鼠径ヘルニア(15歳以上) 193
060150 虫垂炎 137
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 副傷病なし 94 5.26 5.50 1.06% 73.72
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 40 2.00 2.85 0.00% 64.93
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 副傷病あり 22 6.23 11.01 9.09% 75.73
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 21 8.52 12.01 0.00% 76.29
050163xx99000x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 13 3.85 8.47 0.00% 80.46
血管外科では閉塞性動脈疾患、腹部大動脈瘤の症例が増加しました。 血管疾患は基本的には良性疾患ですので、「安全第一」を基本方針として治療に臨んでいます。動脈瘤の治療も積極的に行っています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
050170 閉塞性動脈疾患 148
050180 静脈・リンパ管疾患 44
050163 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 39
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 239 22.35 26.30 60.67% 80.71
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 48 12.40 19.61 66.67% 78.63
070370xx97xxxx 脊椎骨粗鬆症 44 21.93 25.23 52.27% 80.64
160850xx01xx0x 足関節・足部の骨折・脱臼 36 14.42 16.24 8.33% 42.94
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 36 3.64 6.07 0.00% 43.28
整形外科は内臓と頭部を除く、身体の運動機能を司る部分の診断と治療にあたるため、 その守備範囲が広く、多くの疾患の診断・治療を行っています。 特に高齢者に多い大腿骨近位部骨折は増加しており、その他に胸椎・腰椎や骨粗鬆症の骨折症例が多くなっています。 高齢の患者さんが多く、日常生活動作の改善を目指してリハビリテーション病院に転院する方も多くいます。 その他、人工関節置換術や関節鏡を使用した靱帯再建術、半月板修復術にも積極的に取り組んでいます。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
160800 股関節・大腿近位の骨折 258
160850 足関節・足部の骨折・脱臼 72
070370 脊椎骨粗鬆症 54
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術あり 72 9.29 9.69 6.94% 76.96
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 42 5.55 7.35 7.14% 55.29
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 42 17.83 18.72 54.76% 65.14
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 31 12.77 11.80 12.90% 78.55
010040x199x01x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 31 34.32 32.83 64.52% 80.71
脳神経外科では、くも膜下出血・脳出血といった出血性脳卒中、頭部外傷、良性・悪性脳腫瘍をはじめ脳神経外科領域全般に渡って診療しています。
顕微鏡手術においては、従来からある術中ナビゲーション、術中生理学的モニタリングに加えて、術中蛍光血管撮影を使いこなすことにより、大きく複雑な形をした脳動脈瘤や脳の深いところにある困難な脳腫瘍に対しても、より安全な治療を提供できる様になっております。いずれもガイドラインに沿った治療を提案して、わかりやすく丁寧な説明を心がけています。
令和元年度からさらに脳卒中治療を充実させるために、当科と脳神経内科が協力し脳卒中ケアユニット(SCU:Stroke Care Unit)を開設しました。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
160100 頭蓋・頭蓋内損傷 144
010040 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 130
010050 非外傷性硬膜下血腫 37
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 33 12.36 12.51 9.09% 59.88
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 13 2.23 3.27 0.00% 43.85
070395xx970xxx 壊死性筋膜炎 手術あり 10 33.40 35.77 20.00% 65.30
080090xxxxxxxx 紅斑症 10 7.40 10.07 0.00% 47.10
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 8.16
皮膚科では、皮膚の細菌感染症、 紅皮症などの炎症性疾患をはじめ、水疱症などの全身処置が必要な入院を多く扱っています。
地域の中核病院として果たすべき役割を常に考えながら重症、急性期、難治性疾患に取り組んで参ります。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
080010 膿皮症 33
070395 壊死性筋膜炎 14
161060 詳細不明の損傷等 13
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 経尿道的手術 77 5.52 7.20 1.30% 73.13
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 31 3.87 5.62 0.00% 60.10
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 27 13.41 12.58 3.70% 71.26
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 化学療法あり 17 15.59 10.97 0.00% 69.94
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 12 13.75 8.65 0.00% 76.42
泌尿器科では、腎・尿管、膀胱と前立腺、精巣などの尿路および男性生殖器の疾患を対象としており、 経尿道的手術を施行する膀胱腫瘍の患者数が最も多くなっています。 クリニカルパスの見直しを図ることで、医療の質を高めるとともに、入院期間の短縮ができるように努力しています。 また、前立腺癌地域連携パスが県下統一され、地域連携パスとして認められました。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
110070 膀胱腫瘍 107
110310 腎臓または尿路の感染症 43
11012x 上部尿路疾患 39
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘出等 115 8.94 9.87 0.00% 45.83
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術等 59 8.17 10.16 0.00% 38.14
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頚部(膣部)切除術 52 1.98 3.20 0.00% 40.52
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 化学療法あり 44 3.41 4.85 0.00% 60.89
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術 44 13.36 12.58 0.00% 56.39
産婦人科の治療分野は周産期(妊娠・分娩)、腫瘍、生殖・内分泌(不妊症)、女性のヘルスケア(思春期・更年期)の4つに大きく分けることができます。
周産期では正常妊娠・分娩から合併症のあるハイリスク妊娠や多胎妊娠まで幅広く対応しております。
腫瘍では子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がん等の悪性腫瘍治療を積極的に行っています。
子宮筋腫や子宮内膜症、良性卵巣腫瘍、子宮脱・腟脱等の婦人科疾患に対しては様々な治療法の選択肢をお示し、患者さんにとって最良の治療となるように心がけています。また、手術を受ける方の負担を減らすためにも適応に応じて腟式手術、腹腔鏡手術を積極的に行っています。
生殖・内分泌(不妊症)では負担の少ない治療法から選択し、診療にあたるように心がけています。
女性のヘルスケアでは月経異常、更年期障害、避妊の相談等に対応しています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
12002x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 208
120060 子宮の良性腫瘍 132
120070 卵巣の良性腫瘍 70
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 228 3.06 2.84 0.00% 77.71
020220xx97xxx0 緑内障 38 3.13 8.00 0.00% 68.05
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 13 7.08 7.05 0.00% 72.46
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 11 2.00 3.15 0.00% 70.64
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 7.52
眼科では白内障を中心に、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、緑内障などの加療が大半を占めています。 広角眼底観察システム「Resight」による硝子体手術(予定手術のみ)に対応しております。 白内障手術は、患者さんの希望に応じて入院もしくは日帰りで行っており、緑内障併発眼においては視野、眼圧の状況に応じて線維柱帯切開術の併用を検討させて頂いております。 抗VEGF 薬硝子体投与は、適応があれば積極的に行っております。眼瞼下垂症手術、眼瞼内反症手術、眼瞼痙攣に対するボトックス注射も対応しています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
020110 白内障、水晶体の疾患 231
020220 緑内障 38
020200 黄斑、後極変性 16
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 71 5.48 5.43 0.00% 40.99
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 64 7.44 7.89 0.00% 17.13
030400xx99xxxx 前庭機能障害 64 5.06 5.10 0.00% 68.05
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 41 2.00 2.04 0.00% 59.17
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 18 6.44 7.04 0.00% 51.61
耳鼻咽喉科は視覚を除く聴覚、前庭覚、嗅覚、味覚、嚥下など様々な感覚器官を取り扱っています。 耳領域では突発性難聴や中耳炎といった耳疾患やメニエール病などのめまい疾患、鼻領域では副鼻腔炎や鼻中隔湾曲症、鼻腔腫瘍に対する検査や手術習慣性扁桃炎の手術や声帯ポリープといった喉頭の手術も行っています。 また、悪性腫瘍についても可及的速やかな診断と治療を心がけています。

▼ 備考 DPC病名別 患者数上位3位 ▼
DPC6桁コード DPC病名 症例数
030240 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 78
030230 扁桃、アデノイドの慢性疾患 64
030400 前庭機能障害 64
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 56 24 13 60 58 28 1 6,7,8
大腸癌 43 54 51 38 43 32 1 6,7,8
乳癌 24 24 10 1 15 7 1 6,7,8
肺癌 18 12 50 78 169 33 1 6,7,8
肝癌 10 22 19 11 14 109 1 6,7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
現在、日本で罹患率の高い5つの癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)の病期(Stage)ごとに年間の延べ入院患者数を集計したものです。 癌の症例数を病期ごとに調べることで、その病院の癌の診療幅(早期~末期)を知ることができます。
胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌、乳癌について早期癌から進行癌まで幅広い病期を診療していることが分かります。 また再発癌では肝癌が最も多くなっています。肺癌で不明が多いのは、気管支内視鏡検査を実施した段階では詳細な癌の stage 分類ができていないためです。
これらの癌の治療は、手術、化学療法、放射線療法を単独または組み合わせて行います。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 38 9.05 51.42
中等症 278 16.58 77.56
重症 75 21.23 81.68
超重症 37 16.14 84.14
不明
成人(15 歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。 肺炎は罹患率が高い上に死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国民の死亡原因の上位に位置する疾患のひとつです。
当院で治療している肺炎を分類すると、比較的重症度の低い症例が多く、高齢者ほど重症化しやすいことが分かります。重症化する前に早期診断、早期治療に努めています。

※重症度分類は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)によって分類しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 420 19.34 74.93 33.81
その他
脳梗塞の患者さんについて病型別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示したものです。 発症日から3日以内とそれ以降に分けて集計しているのは、脳梗塞治療が早期発見、早期治療により治療成績が異なるためです。 当院では発症後3日以内の脳梗塞を多く扱っていることがわかります。脳梗塞に対する発症4 時間30分以内の血栓溶解療法(rt-PA静注療法)は薬剤の投与開始が早ければ早いほど良い治療であり、 約10年間で700例を超える症例実績があります。
転院率は、当院で急性期治療を行った後、地域の回復期リハビリテーション病院でリハビリテーションを行うため転院した割合を示しています。 脳梗塞は麻痺等による機能障害が残るため機能回復のために1/3の症例でリハビリテーション病院への転院を要しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 72 3.17 4.60 2.78% 68.69
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 33 7.52 13.42 15.15% 73.73
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 31 4.87 3.68 0.00% 72.52
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
人工透析を開始する前に、シャント(腕の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術で、 静脈に多くの血液が流れるようにする)を造る必要があります。 このシャントを使い、日々の透析治療を行います。
腎臓内科の手術では、シャントの造設とシャント閉塞に対する治療のための手術が多く、一部は外来においても行っています。シャント造設が困難な患者に対しては、長期留置型カテーテル挿入術も行っております。また、腹膜透析を開始する前に腹部にカテーテルを入れる手術も行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 248 0.18 1.21 0.00% 68.45
K654 内視鏡的消化管止血術 107 0.63 8.55 5.61% 71.11
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 86 1.60 6.07 1.16% 73.06
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 69 1.00 6.20 0.00% 74.72
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 62 3.79 12.98 6.45% 78.11
消化器内科での手術は内視鏡を使用するものが多く、最も多いものは大腸にできたポリープを切除する手術です。 また、消化管出血に対して内視鏡を使って止血する手術も多く取り扱っています。 このように内視鏡を利用する手術では患者さんの負担や在院日数が軽減されます。併せてクリニカルパスを使用することで、効率的かつ安全な医療を提供できるように努めています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 139 1.63 1.46 1.44% 70.84
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 97 0.62 2.92 1.03% 67.67
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 43 0.00 8.95 2.33% 65.40
K596 体外ペースメーキング術 33 0.15 7.15 3.03% 75.55
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 30 0.30 4.93 0.00% 72.37
狭心症や急性心筋梗塞に対して、心臓カテーテルを用いて閉塞した冠動脈を拡張するためのステント(網目状の小さな金属製の筒)を留置する手術を多く扱っています。 また、心房細動等の頻脈性不整脈に対してカテーテルを用いて原因となる部位を小さく焼き切り、不整脈を治療する経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)も多く扱っています。
当科では、クリニカルパスを定期的に見直し・新規作成しており、安全かつ効率的な医療を提供できるよう努力しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 143 1.03 3.15 0.00% 58.55
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 97 0.95 1.15 1.03% 62.45
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 96 0.16 1.16 0.00% 68.53
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 68 0.35 2.53 0.00% 31.59
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 60 3.27 8.10 1.67% 72.05
当科で扱う対象疾患は、消化器、乳腺・内分泌、血管、呼吸器など幅広い臓器の、良・悪性腫瘍、外傷による臓器損傷などです。私たちは、これら疾患の迅速かつ正確な診断、それに基づいた過不足のない合理的治療を目指しています。
当科の特徴を端的にまとめると
1.鏡視下手術、血管内治療などによる低侵襲治療の推進
2.進行がん症例では根治術を優先し、拡大手術も積極的に行うことです。
この2点は相反するように思えるかもしれませんが、地域の基幹病院である以上、一般的な疾患から治療困難な超進行がん症例にいたるまで幅広く経験します。可能な限り多くの症例に適応できるよう、毎日努力しております。
さらに、昼夜を問わず救急症例の治療も数多く経験しています。当科では休日・時間外緊急症例もすべて受け入れ可能な診療体制をとっています。
いかなる状況においても高い水準の治療を施行できるように、私たちはスタッフ全員で考え、チームとして治療に当たっています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 110 0.80 3.67 3.64% 74.02
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 33 0.00 1.00 0.00% 66.12
K5612ロ ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 21 2.52 5.90 0.00% 76.14
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他) 20 1.40 5.50 0.00% 73.00
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) - - - - -
平成30年度の血管外科手術件数は腹部大動脈・腸骨動脈瘤24例、その他の動脈瘤7例、動脈閉塞性疾患155例、下肢静脈瘤43例、外傷等の出血性病変45例でした。
これらの疾患の多くに対し血管内治療を行っています。病気の状態によっては手術の方がよいこともありますので、患者さんの状態に対し最も良い(安全に行うことができ、成功率が高い)と思われる方法を選ぶことが可能です。
整形外科
                
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 146 1.68 18.62 59.59% 79.95
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 115 2.83 20.22 59.13% 81.92
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 65 0.62 2.22 0.00% 49.72
K0731 関節内骨折観血的手術 肩、股、膝、肘 51 1.82 12.65 23.53% 69.18
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 50 1.68 6.56 8.00% 52.10
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 50 2.94 18.86 14.00% 72.96
平成30年の整形外科手術件数は1,243例と昨年より増加し、その内、骨折の手術は835件と多くを占めています。骨折外傷の手術は、早期手術を目指しており、特に高齢者に多い大腿骨近位部骨折の骨接合術は入院当日に40%、翌日までには67%が施行しています。また、人工関節置換術、靭帯再建術といった関節手術161件、橈骨遠位端・手指の骨折140件、手の外科手術(骨折を除く)、脊椎手術41件と幅広く手術を行う一方、関節リウマチ、骨粗鬆症、変性疾患の薬物療法にも取り組んでおります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 98 0.73 10.29 11.22% 78.59
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 17 2.29 18.41 23.53% 61.94
K1781 脳血管内手術(1箇所) 16 0.94 15.00 37.50% 59.25
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 12 6.08 34.75 33.33% 60.08
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 10 6.90 7.40 20.00% 75.50
診療内容は脳腫瘍、脳血管障害(主に脳出血、くも膜下出血、内頸動脈狭窄症など虚血性疾患、もやもや病、脳動静脈奇形など)、頭部外傷全般、三叉神経痛、片側顔面痙攣などの機能的脳神経疾患、術後や外傷後の症候性てんかん、水頭症、感染症など脳神経外科全般に渡っています。下垂体疾患や脳室内疾患にたいして脳内視鏡手術を行っております。
超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法(rt-PA静注療法)は脳神経内科医が担当します。さらに血管内治療が必要な症例は。放射線科との連携により血栓回収術を行っています。他に片側顔面痙攣、三叉神経痛に対する微小血管減圧術も施行しています。
緊急手術を含めて365日、24時間体制をとっているため、救急医療に対しても十分対処できるようになっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 76 0.72 3.76 1.32% 73.39
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 31 1.00 2.29 0.00% 60.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 0.69 6.69 0.00% 68.06
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 15 4.40 10.40 6.67% 77.20
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 13 1.08 10.38 0.00% 72.00
膀胱癌に対する経尿道的手術を多く取り扱っています。 また、高出力のレーザー装置を導入し、尿管結石専用である低出力レーザー装置では適応が難しかった、経尿道的前立腺核出術も適応可能となり、高齢者の排尿障害の原因となる前立腺肥大に対して、安全かつ効率の良い治療を提供していきます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 137 1.11 6.72 0.00% 44.50
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 56 2.00 6.77 0.00% 33.57
K867 子宮頸部(腟部)切除術 51 0.00 1.00 0.00% 39.92
K877 子宮全摘術 50 1.00 7.30 0.00% 45.58
K8654 子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式) 25 1.08 6.56 0.00% 72.04
産科領域においては、正常妊娠から多胎妊娠・前置胎盤・内科合併症のあるハイリスク妊婦まで幅広く対応しております。また、令和元年5月から胎児精密超音波検査(胎児ドック)外来を開設し出生前診断にも力を注いでおります。当院で分娩されない妊婦さんであっても検査のみの受診が可能です。
婦人科領域では、悪性腫瘍に関してはガイドラインにそった手術療法・化学療法・放射線療法など標準的な治療を行っています。進行癌や再発癌に対しても術前化学療法を行った後、積極的な摘出手術を行っております。良性疾患に関しては子宮筋腫や良性の卵巣腫瘍に対しては従来からの開腹手術のみならず、腹腔鏡下手術も積極的に行っております。腹腔鏡下子宮全摘の症例数も急速に増えてきています。また過多月経に対するマイクロ波子宮内膜焼灼術を今年度中に開始できるよう準備を進めています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 263 0.07 2.24 0.00% 77.02
K2682 緑内障手術 流出路再建術 13 0.00 2.00 0.00% 62.31
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 11 0.00 1.00 0.00% 70.64
K2683 緑内障手術 濾過手術 - - - - -
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの - - - - -
白内障、緑内障、黄斑前膜、黄斑円孔、増殖糖尿病網膜症、眼瞼下垂、眼瞼内反症などの手術に対応しています。白内障は2泊3日の入院、又は日帰りで手術を行います。点眼加療でも進行する緑内障には緑内障手術を行います。また、緑内障を患った患者さんで白内障手術をする場合は緑内障の進行に応じて白内障と緑内障の同時手術も行います。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 51 1.02 5.96 0.00% 23.61
K370 アデノイド切除術 13 1.00 5.23 0.00% 5.85
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 10 0.30 5.00 0.00% 57.40
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) - - - - -
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 - - - - -
当科では扁桃腺を摘出する口蓋扁桃手術を多く扱っています。
クリニカルパスを使用し、効率的かつ安全な医療を提供できるよう努めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 21 0.15%
180010 敗血症 同一 39 0.28%
異なる 58 0.41%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 79 0.56%
異なる 11 0.08%
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、手術・術後の合併症、その他の真菌症について発症率を集計しています。
播種性血管内凝固症候群や敗血症は原疾患治療中に発生する合併症と考えます。これらは重篤な合併症であるため、病院全体で減少に取り組んでいます。
術後の合併症には薬剤性アレルギーや術後の感染症を含んでいます。
各傷病において、平成29年度と比較し減少傾向にあり、年々減少しています。
更新履歴
2019/9
初版