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更新日:2018年12月18日

手術当日退院する日帰り腹腔鏡下胆嚢摘出術

仕事が忙しくて長く休められないビジネスマン、家事、子育てに手がかかり、なかなか家を空けられない主婦の方にとってはいい適応であります。もちろん、すべての腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)に可能であるという訳ではありません。当院での通常のラパコレのクリニカルパスは術前1日、術後3日の計4日の入院となっています。したがって、当日帰宅させることは手術を行う側にとってはとても神経を使うことです。一言でラパコレといっても難易度はピンからキリまで、様々なのです。30分程度で終了することもあれば、2~3時間難航したあげく開腹手術へ移行せざるを得ない症例もあります。難易度を術前に予想して、安全かつ容易に施行しうると考えられる症例を慎重に選択します。1.胆嚢炎の既往がないこと。2.MRCPなどの術前胆管像で、胆管走行に大きな破格がないこと。3.手術に影響しうる合併疾患がない、すなわち、重篤な既往歴がないこと。4.なによりも、患者さんが日帰りを希望すること。これらの条件をすべて満たすことが日帰り手術では必要です。さらに、当院では日帰りというあわただしい業務が滞りなく安全に遂行できるように、術前に患者さんとご家族に十分なインフォームドコンセントを行っております。そして、手術当日の朝に来院し、午前9時に手術室に入ります。術後はPACU(postanesthesia care unit)で午後8時まで経過を観察し、問題なければ帰宅を許可します。

日帰りLCのタイムスケジュール

第22回日本内視鏡外科学会において発表した日帰りラパコレに関するデータの一部をご紹介します。2009年5月までの日帰り症例は143例でうち129例(90.2%)が当日の帰宅が可能でした。残る14例は一泊以上入院しましたが、うち9例は術翌日退院されました。在院理由のおおくは術後の嘔気でした。また、日常生活への復帰までの日数は術翌日からが59例、術後2日目からが44例で、合計103例(80%)の患者さんが術後2日までに日常生活へ復帰されたことになります。
これまでは満足のいく結果であると考えていますが、さらに治療成績を向上させるため、術後の嘔気を減らす工夫、ポートを減らす工夫など患者さんのケアの面、手術手技のさらなる向上の面からも日々努力しています。
日帰りLCのタイムスケジュール

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