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更新日:2020年3月4日

肥満症治療外来

肥満症の人のイラスト日本で唯一、肥満症に対する手術として保険適用が認められているのが腹腔鏡下スリーブ状胃切除術です。腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の保険適用が認められるには、腹腔鏡手術が安全に実施でき、腹腔鏡手術に習熟した医師が必要になります。令和2年1月現在、愛知県下で実施できるのは7病院となっており、尾張北部医療圏で実施できる施設は、春日井市民病院だけとなっています。

肥満症とは

BMIと身長・体重の関係図
肥満は、体脂肪が過剰な状態です。体格指数(BMI:Body Mass Index)を使用して評価し、身長と体重が分かれば簡単に計算することができ、計算方法はBMI=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m]です。
肥満の判定基準は、日本ではBMIが25以上になると肥満、BMIが35を超えると高度肥満となります。
肥満が一線を越えると肥満症という病気となります。肥満症は肥満に起因、関連する健康障害を有するか、そうした健康障害が予測される内臓脂肪が過剰に蓄積した場合で、減量治療を必要とする状態のことです。そのため肥満症の場合は、減量や医学的に治療が必要となります。

肥満症の診断

肥満症には2種類あり、どちらかの条件に当てはまる場合に肥満症と診断します。

  1. 11の肥満関連疾患のうち一つ以上の健康障害を有する場合
    • 耐糖能障害
    • 高尿酸血症・痛風
    • 脂肪肝
    • 整形外科的疾患
    • 脂質異常症
    • 冠動脈疾患
    • 月経異常及び妊娠合併症
    • 肥満関連腎臓病
    • 高血圧
    • 脳梗塞
    • 睡眠時無呼吸症候群
      肥満低換気症候群
  2. 腹部CTにより測定した内臓脂肪面積が100平方cm以上の内臓脂肪型肥満の場合

肥満症の治療

肥満症の治療は

  • 日々の体重や食事内容を毎日記録する行動療法
  • 摂取エネルギーを抑えるための食事療法
  • 週3日以上、1日20分以上の運動を実施することによる糖尿病や高血圧・脂質の改善などのための運動療法

を合わせて減量治療を行います。

3か月~6か月の間、減量治療を実施しても、なかなか体重が減少しない場合は食欲を抑える薬や、体重減少効果のある薬を使用する薬物療法を実施します。

これらの治療を実施しても減量が困難な場合は、手術療法を考慮します。
高度肥満の方のほとんどが食事を過剰に摂取してしまう習慣があるため、より少ない量で満腹感を得られるようにすることで、日々の食事量を制限しやすくするために、胃を縮小する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を検討し、患者さんの状態に合わせて検討します。

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術

腹腔鏡手術のイラスト
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の対象は

  • 年齢が18~65歳、BMIが35以上の高度肥満
  • 糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群のいずれかを合併
  • 6か月以上の内科的治療が無効の患者

です。手術は、おなかに5-12mmの穴を6箇所ほどあけて、腹腔鏡で見ながら、胃の外側の部分を特殊な器械で切り取りバナナのように細くします。
手術後は胃の容量が小さくなり、食事が少しずつしかとれなくなるので摂取エネルギーが減り、体重が減少します。
糖尿病も改善し、それまで使っていた糖尿病内服薬やインスリン注射が少なくなったり、不要になったりすることが報告され代謝改善治療として、注目されています。
手術で切り取る胃のイラスト

手術を受けるために

チーム医療のイラスト手術をするだけでは肥満症は改善しません。高度肥満の手術治療で効果が生じる最大の理由は、生活環境や生活習慣を変えるからです。また、高度肥満患者さんは単に栄養・代謝学的な問題以外に、心理的、社会的問題を抱えていることが多く、当院では、糖尿病・内分泌内科医、外科医、看護師、管理栄養士、公認心理士、薬剤師など総勢20名以上からなる肥満外科治療チームで治療を行っています。肥満症の治療は、患者さんだけで可能となる治療ではありません。手術前から手術後まで専門的な医療チームが肥満症患者さんの治療をサポートします。

肥満症で困ったときは

肥満症治療外来へ受診希望される方はかかりつけ医にご相談のうえ、紹介状をお持ちの予約センターにお電話で受診予約をお取りください。
2019年8月現在週1回木曜午前のみとなっておりますが、当院他科受診中の方は他の曜日にも午前中受診をしていただけますので、担当医へご相談ください。

予約センター:0568-57-0048

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