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更新日:平成29年01月04日

平成29年の年頭にあたって

院長 渡邊 有三

昨年は熊本地震、それに続く阿蘇山の噴火と、地殻変動を感じさせる出来事が続きました。今年こそは自然災害のない年であってほしいと思います。

月日の経つのは早いもので、当院がこの地に新築移転して既に19回目の年越しを迎えました。この間、皆様のご要望に応えるべく、職員皆が協力してさまざまな改善を行ってきました。その結果として、地域中核災害拠点病院、地域医療支援病院、県指定がん診療拠点病院、第3次救急医療機関などの称号を得ることができ、経営改善も図ることができました。これらの改善は診療機器の新設・増設・更新にも大きく寄与しました。当院を利用していただいている多くの地域住民の方々からのご支援・ご批判が経営改善にもつながったものと感謝申し上げます。

現在のわが国では、団塊世代が高齢化を迎える時期を見越して、医療の提供体制に大きな改革が求められています。従来は、病院完結型医療と称され、当院だけで病気の始まりから終わりまでを完結させることが重要視されていました。ところが現在では、地域完結型医療と称されるように、病気の始まり(急性期)を担当する病院、その後の回復期のリハビリテーションあるいは慢性期医療を担当する病院、そして最終目的である在宅医療への切れ目のない移行が重要視されています。これら一連の連携を目指すものが地域包括ケア計画です。当院としては、病院の規模・機能から考えて、当地区での基幹病院として、急性期機能を維持・発展していかねばならないと思います。そして、地域住民の方々にもしものことがあった時に、何時でも対応できる病院でありたいと考え、職員一同努力して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

また、当院は厚生労働省、国立長寿医療研究所との共同事業として、「人生の最終段階を支えるチーム医療」にも取り組んでいます。EOL(End of Life)と呼ばれていますが、高齢者が増える一方の現在、ただ治すだけでなく、人生の最後をどのように看取るのかについても、真剣に取り組む必要があると考えるからであります。自宅の畳の上で、何時も寝ていた自分のベッドで、人生の最後を静かに迎えたいという願望は、誰にでもあると思います。他人に迷惑をかけずにポックリ行きたいという願掛けもあります。しかしながら最近の我が国では、ほとんどの方が病院で最後を迎えられます。この終末期医療が医療費高騰につながるとの見解から、在宅医療が薦められているのであれば残念です。ただ、人生の最後の時点で苦しみがあってはいけません。当院としては、在宅医療チームとの連携の下、必要であれば終末期医療にも積極的に関与していきたいと思いますし、そのためのEOLケアチーム医療活動と考えています。今、訪問看護師さんたちとの医療連携ネットワークも始めています。医療を取り巻く環境は厳しく、我が国の経済環境に大きな変化があれば、当然医療者も適応していかねばなりません。大きなもの、強いもの、頭のいいものだけが生き残れるわけではありません。変化に対応できるもののみが生き残れるのです。

雑駁(ざっぱく)ですが、皆様のご多幸とご健康を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。

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