更新日:平成24年04月17日

整形外科

特色

当科は内臓と頭を除く身体の運動機能を司る部分の診断と治療にあたるため、その守備範囲が広く多くの疾患を有しています。また、その治療は保存的治療、装具治療、手術的治療からリハビリまで幅広く行っています。

主な分野は関節外科、脊椎外科、手の外科、小児整形外科、骨軟部腫瘍などの慢性疾患と骨折や脱臼などの外傷です。

最近の進歩は著しく、それぞれの分野でのスペシャリストが育成されています。当科には関節外科の中の関節リウマチの外科と、脊椎外科、手の外科のスペシャリストがおり、より専門的な治療を行っています。

平成22年度の手術

昨年の手術は外傷を中心に約734例でした。

最も多い手術は、高齢化社会を迎えて大腿骨頚部骨折の手術が約150例でした。脊椎の手術も年々増加しており、約80例で、20年前は椎間板ヘルニアの手術が大半を占めていましたが、最近では老化に伴う脊柱管狭窄症の手術が大部分を占めています。また、変形性関節症の手術が年々増加し、人工関節手術は年間約80例行っています。

関節の病気

  1. ・関節リウマチは原因不明の慢性の関節炎を呈し関節破壊が進行する疾患で日本をはじめ欧米の先進国に多く、膠原病に分類されます。欧米では膠原病の専門科が多く、整形外科は手術のみを担当していますが、日本では膠原病の専門科が少ないため内科的治療や外科的治療まで整形外科が担当することが多くなっています。最近はリウマチ治療薬や手術法が進歩し、30年前では寝たきりになったであろう人が現在では抗リウマチ薬と手術により、日常生活を自力で行えます。
  2. ・変形性関節症は主に変形性股関節症と変形性膝関節症に大別されます。変形性股関節症はそのほとんどが先天的な関節の形成不全が原因です。若い頃に症状が出た人には臼蓋形成術を行いますが50才を過ぎると人工関節の手術が適応となります。人工関節の問題は関節面に用いるポリエチレンの磨耗でしたが、当科では磨耗が極めて少ない金属で関節面を形成する人工関節を用いています。
  3. ・変形性膝関節症は軽症のうちはO脚を矯正する骨切り術を行いますが、ある程度進行すると人工関節の手術が行われます。人工膝関節の問題は膝の曲がりが悪いことでしたが、最近は良く曲がる人工膝関節が開発され当科でもこれを用いていますが、あまり曲がりが悪くなってから手術をしても十分な曲がりは得られませんし、正確な手術手技と術後のリハビリが大切な手術です。

脊椎の病気

  1. ・椎間板ヘルニアは腰に発生するものと頸に発生するものに分れ、腰に発生するものは末梢神経を障害しますが、頸に発生するものは脊髄を障害するものと末梢神経を障害するものに分れます。末梢神経を障害するタイプは以前はよく手術をしましたが、安静と薬物治療を継続することで軽快することが多いため、手術をすることは少なくなりました。脊髄を障害するタイプは手術時期が遅れると折角手術をしても麻痺が改善しないため、時期を誤らないように手術をすることが大切です。
  2. ・腰部脊柱管狭窄症は安静時にはほとんど症状がなく歩行すると臀部から下肢の痛みとしびれが発生して歩行ができなくなり、休息にてまた歩行が可能になる間歇性跛行が特徴です。この症状は下肢の動脈硬化でもおこるので専門科における診断が必要です。症状が増強し立っているだけでの下肢が痛くなったり、歩行距離が極端に短くなった場合は手術が必要です。
  3. ・頚部脊柱管狭窄症は先天的に脊柱管が狭い人に発生し、脊髄の麻痺症状、すなわち手足の痺れと歩行障害、膀胱直腸障害を呈します。痛みが軽いため受診するタイミングや手術のタイミングが遅れがちになりますが、椎間板ヘルニアと同様に脊髄の障害は手術が遅れると麻痺が戻りませんので、早めに専門医における診断と治療が必要です。

整形外科医師

平成23年4月1日現在

職名 医師名 所属学会 資格
医務局長
部長
種田 陽一 日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本リウマチ学会
日本関節病学会
ヨーロッパリウマチ外科学会
(ERASS)
日本人工関節学会
日本股関節学会
日本膝関節学会
日本関節鏡学会
日本画像医学会
リウマチの外科研究会
中部リウマチ学会
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リウマチ認定医
日本リウマチ学会専門医、評議員
日本関節病学会評議員
日本人工関節学会評議員
日本画像医学会評議員
中部日本整形外科災害外科学会評議員
リウマチの外科研究会評議員
中部リウマチ学会評議員
名古屋市立大学医学部整形外科臨床教授
医長 久保田 雅仁 日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本手の外科学会
日本マイクロサージェリー学会
日本骨折治療学会
日本整形外科学会専門医
手の外科専門医
医長 家田 靖久 日本整形外科学会
日本脊椎脊髄病学会
日本脊椎
インストウルメンテーション学会
日本整形外科学会専門医
脊椎脊髄病医
医長 小谷 賢司 日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本骨折治療学会
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
脊椎脊髄病医
義肢装具等適合判定医
医長 平出 隆将 日本整形外科学会
日本骨折治療学会
日本人工関節学会
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、専門医
医師 佐野 嘉紀 日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
医師 後藤 悠助 日本整形外科学会
医師 立松 尚衛 日本整形外科学会
専修医 山﨑 真

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