更新日:平成24年04月17日

脳神経外科

特色

インフォームドコンセント(説明に基づく同意)に十分な時間をかけて、治療を受ける方やご家族の方の様々な要望に応えるよう日々努めています。

診療内容は、脳腫瘍、脳血管障害(主に脳出血、くも膜下出血、頚動脈狭窄症、もやもや病、脳動静脈奇形)、外傷、脊椎脊髄疾患、三叉神経痛、片側顔面けいれんや視床痛などの機能的脳神経疾患、水頭症、感染症など脳神経外科全般に渡っています。

緊急手術も含めて365日、24時間待機体制をとっているため、救急医療に対しても十分対処できるようになっています。加えて、平成23年度から撮影したCT、血管撮影、3D-CTアンギオ、X-P、MRI、MRA画像を携帯情報端末によりどこにいても読影でき、診断可能となり、救急外来や入院されている方の急変にも直ちに対応できる体制をとっています。

超急性期の脳塞栓症に対する血栓溶解療法を放射線科との連携により行い、片側顔面けいれん等に対するボツリヌス毒素局所注射療法も施行しています。脳内視鏡手術等の最新の治療や名古屋大学脳血管内治療グループと連携して血管内手術を行っております。

平成22年度の診療

入院者数は平成22年度495人でした。

内訳は、脳腫瘍45例、くも膜下出血61例、未破裂動脈瘤5例、脳出血174例、動静脈奇形5例、脳梗塞などの虚血性疾患10例、頭部外傷168例などです。てんかん、顔面けいれん13例などです。

手術は196例で、脳腫瘍13例と脳動脈瘤が19例、慢性硬膜下血腫を含めた頭部外傷が77例、血管内手術が9例などです。

脳神経外科で扱う脳の病気

1.脳腫瘍

初期には、手足の麻痺や感覚異常、視野視力の障害、痴呆など、正常な脳機能が維持できなくなるために症状が出てきます。症状の進行とともに、吐き気を伴う頭痛が見られるようになります。時には、痙攣を起こすこともあります。

悪性脳腫瘍
脳細胞が腫瘍化する神経膠腫が主なものですが、その他、肺癌などの悪性腫瘍の転移、脳原発の悪性リンパ腫などがあります。治療法としては、手術、化学療法、放射線療法などがあります。
良性脳腫瘍
下垂体腺腫や神経鞘腫、髄膜腫などがあります。治療法は手術が中心です。化学療法や放射線療法は効果が期待できません(一部の腫瘍には、ガンマナイフ治療が有効です)。良性といえども、頭蓋骨に囲まれているため、腫瘍の増大は脳組織や神経を破壊することになるので、可及的に摘出することが必要となります。

2.くも膜下出血

脳動静脈奇形
動脈と静脈の間に血管奇形が存在し、動脈圧が直接静脈にかかり、出血します。年3.5%の出血率(症状を起こす出血は約2.5%)です。
なお、20~30歳代の若い年齢に起きることが多いです。
脳動脈瘤破裂
脳血管にできた瘤が破裂することです。ほとんどの場合、前触れなく突然に起こります。「今までに経験したことのない」「金槌で殴られたような」頭痛がします。初回の出血で、約2割の方が命を落とします。再破裂すると、死亡率が5割を超えるので早急な治療(手術)が必要となります。
未破裂動脈瘤
別の疾患の精密検査で行ったMRA(MRアンギオ)で、破裂する前に動脈瘤が発見されることがあります。また、MRAで疑わしい病変は、64列マルチスライスCTでより確実に診断ができます。破裂の確率は、年1%くらいなので、年齢や全身状態を考えて治療法を決定します。

3.脳出血

大脳の出血
被殻出血、視床出血、皮質下出血などがあります。頭痛を訴えることは多くなく、半身麻痺や知覚異常、嘔吐、意識障害が急激に起きます。以前は救命を主な目的として、開頭血腫除去術が行われましたが、最近はほとんど手術せずに(保存的)治療します。
小脳の出血
突然のめまいやふらつき、嘔吐などの症状で始まります。麻痺はあまり見られませんが、ふらつき感は長く続きます。急性水頭症などの場合には、ドレナージ術が必要となります。
脳幹部の出血
脳幹部には、各種脳神経(核)が集まり、生命維持に不可欠な呼吸循環の中枢があるため、生命に関わる重大な症状が突然起こります。

4.その他

片側顔面けいれん
蛇行した脳血管が顔面神経にあたり、顔面筋のけいれんを起こします。手術をして、血管が脳神経に直接あたらないようにすれば治ります。最近はボツリヌス毒素を注射する方法もあります。
三叉神経痛
「顔面神経痛」と言われることもあります。上記の顔面けいれんと同じように、蛇行した血管が三叉神経にあたって痛みを作ります。こちらは、まず内服薬で治療できますが、副作用などの問題が出たときには手術も行われます。
髄液減少症
外傷後などに髄液が漏れて、頭痛、全身痛の原因となる病態があります。当科では、その診断のための検査を外来で行っております。受診日は毎週水・木曜の午前中です。

平成22年度の検査

年間平均して約150例の脳血管撮影、血管内手術を行っています。ほとんどの症例はクリニカルパス(治療計画表)を導入して医療の質の向上とサービスの改善に努めています。また、平成16年からは日帰り脳血管撮影も導入しています。

脳神経外科医師

平成23年4月1日 現在

職名 医師名 所属学会 資格
部長
救急部長
桑山 直人 日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本集中治療医学会
日本救急医学会
日本脳神経外科学会専門医、評議員
日本集中治療医学会専門医
第2部長 河合 達巳 日本脳神経外科学会
日本脳神経外科コングレス
日本脳卒中の外科学会
日本脳神経外科学会専門医
医長 野田 寛 日本脳神経外科学会 日本脳神経外科学会専門医

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