更新日:平成24年01月19日

循環器科

クリック!!→循環器科治療法

特色

心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、心不全、不整脈などの心臓病を主として対象とし、循環器全般にわたり初期治療から重症例、まれな症例にも対応した質の高い医療を提供しています。

また、急性心筋梗塞をはじめとする循環器疾患救急医療においては、救急外来、集中治療部(CCU)を中心に、365日24時間いつでも受け入れ可能な体制をとっています(平成4年9月から愛知県医師会の急性心筋梗塞システムに参加)。

実際の診療では、エビデンス(有用性の証明された医療)およびインフォームド・コンセント(説明に基づく同意)に基づいた医療を心がけ、いたずらに不安をかきたてることなく詳しく説明し、安心して安全、質の高い検査、治療を受けられるよう配慮しております。

日本循環器学会、日本心血管インターベンション治療学会の研修施設です。

虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)

心臓へ栄養を送る冠動脈が動脈硬化などにより内腔が狭くなったりつまったりしておこる病気です。

症状
胸痛、胸部の苦しさです。特に持続する強い胸痛の場合は、急性心筋梗塞の場合がありますので夜間でもただちに循環器科または救急外来を受診してください。また、時間が短い(数分間)、強くない胸痛や胸苦しさでも狭心症のことがありますので循環器科を受診して下さい。
診断
冠動脈の病変の診断には、冠動脈CT(年間480例に施行)を積極的に使用し、カテーテルを使用せず、外来にて負担少なく診断可能となっています。また心臓カテーテル検査(年間約900例に施行)が必要な場合も肘や手首の動脈(上腕動脈や撓骨動脈)から施行し負担や苦痛を軽減しています。また、心臓の血流低下の程度(心筋虚血の程度)を評価するためにトレッドミル運動負荷心電図(年間800例に施行)や運動負荷心筋シンチグラム(年間240例に施行)を施行し、患者さんそれぞれに最適な治療法が選択できるよう診断します。
治療
病状に応じて①薬物療法、②カテーテルによる血行再建(経皮的冠動脈形成術:PCIともいいます;カテーテルをとおしてバルーン、ステント、ロータブレーターといった器械を挿入し冠動脈の内側から閉塞あるいは狭窄した血管を拡げる方法)、③冠動脈バイパス手術(心臓血管外科で施行)のいずれかを選択します。当科では、経皮的冠動脈形成術(PCI)を年間約300例に施行しています。PCIは、手首の動脈(撓骨動脈)から施行し、患者さんの苦痛を軽減し、1泊2日の入院で可能となっています。PCIの初期成功率は95-98%と良好です。また、血管内エコーの併用や再狭窄(6ヶ月後ぐらいにPCI施行した部分が再度狭窄をきたすこと)を予防する薬剤溶出ステントを適宜使用することにより長期成績を配慮したPCIを行っております。急性心筋梗塞(年間94例、心臓死5.3%(2010年))などの急性虚血性心疾患に対しては24時間体制で積極的に緊急心臓カテーテル検査、PCIを施行し、良好な成績をあげています。
  • 心臓カテーテル検査、PCI件数、PCI初期成績
2008 2009 2010
心臓カテーテル検査、治療、総件数 1007 1051 957
緊急カテーテル件数 143 135 126
PCI件数 326 351 293
PCI初期成功率 96% 97% 97%

不整脈

症状
胸がドキドキする(動悸)、脈がとぶ、失神(一時的に気を失うこと)がある場合不整脈による可能性があります。循環器科で相談してください。
診断
不整脈は、心電図、24時間心電図(ホルター心電図)、心臓カテーテル検査(電気生理学的検査)により不整脈の種類、重症度などを診断します。
不整脈には、脈が遅くなる徐脈性不整脈と脈が速くなる頻脈性不整脈があります。
治療
徐脈性不整脈(房室ブロック、洞不全症候群など)に対しては、ペースメーカーの適応となります。当科では年間40例のペースメーカー植え込み(交換を含む)を施行しており、体内式ペースメーカーを植え込まれた患者さんは、ペースメーカー外来にて定期的に経過観察しております。
頻脈性不整脈で、上室性頻拍、心房粗動、特発性心室性頻拍などに対しては、薬物療法や、カテーテルアブレーション(カテーテルを使って、心臓の内側から不整脈の原因となっている部分を高周波で焼く方法、これにより完全治癒させることが可能です)により治療します。カテーテルアブレーションを当科では年間10-20例に施行しております。心室細動などの致死性心室性不整脈に対しては、急性期治療のみならず、再発予防にたいする治療、植込み型除細動器(ICD)の植え込みも施行しています。

心不全

心臓が全身に必要な血液を送ることができなくなった状態です。

症状
動いた時に息苦しいとか、重症では寝ていても息苦しくなることがあります。また、下肢のむくみがでることもあります。
治療
心不全は高齢化に伴い増加傾向で当科での入院は年間約200例で、多くは、慢性心不全の急性増悪や急性心不全での緊急入院です。初期治療をはじめ、重症例ではCCUでの人工呼吸器や、大動脈バルーンパンピング(IABP)、経皮的人工心肺(PCPS)などの補助循環装置を用いた治療を施行しております。慢性心不全に対してベータブロッカー療法をはじめとした薬物療法も積極的に行っています。近年注目されている心臓再同期療法(CRT)についても積極的に取り組んでいます。

弁膜症

心臓の弁(大動脈弁、僧帽弁など)が閉鎖不全となったり、狭窄したりする疾患で、心不全の原因となります。心臓超音波検査や心臓カテーテル検査により診断します。

治療
手術による人工弁置換術や弁形成術です。心臓超音波検査による正確な診断と手術の時期、手術方法の決定が重要で、当科では心臓血管外科と緊密な連携をとり診療にあたっています。僧帽弁狭窄症に対しては、カテーテルによる治療(経皮的僧帽弁交連裂開術)が可能な場合があります。

心筋症

心臓の筋肉(心筋)の病気で、心不全や不整脈をおこすことがあります。心臓超音波検査や心臓カテーテル検査により診断します。

治療
主として心不全や不整脈に対する治療となります。閉塞性肥大型心筋症に対してはカテーテルや手術による治療の適応となる場合があります。

肺塞栓症

静脈からの血栓が肺動脈につまる疾患です(エコノミークラス症候群も肺塞栓症の一種です)。近年増加傾向にあります。症状は呼吸困難、息苦しさ、胸痛で、重症例ではショック、心停止となります。急性期には血栓溶解療法やカテーテルによる血栓吸引療法を施行し、また、再発予防には薬物療法、下大静脈フィルター留置を施行しております。

末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)・大動脈疾患

当院では末梢動脈疾患、大動脈疾患については、血管外科、心臓血管外科が中心となり診療にあたっております。薬物療法など内科的診療は循環器科でおこなっております。

平成21年度の診療

心臓超音波 5133例
トレッドミル負荷心電図 845例
ホルター心電図 790例
心筋シンチ(負荷心筋シンチを含む) 298例
心臓カテーテル検査、治療 957例
経皮的冠動脈形成術 293例
ペースメーカ(新規、交換を含む) 25例
植え込み型除細動器 4例
カテーテルアブレーション 18例

循環器科医師

平成23年7月1日 現在

職名 医師名 所属学会 資格
部長 寺沢 彰浩 日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓病学会
日本不整脈学会
日本超音波医学会
日本内科学会専門医
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション学会専門医
ICD/CRT研修終了
名古屋大学医学部医学科臨床講師
第二部長 近藤 圭太 日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本心臓病学会
日本不整脈学会
日本内科学会専門医
日本循環器学会専門医
日本心血管インターベンション学会認定医
ICD/CRT研修終了
医長 林 雄三 日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本内科学会認定医
医長 石黒 久晶 日本内科学会
日本循環器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
医長 北村 和久 日本内科学会
日本循環器学会
日本不整脈学会
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
医長 井上 陽介 日本内科学会
日本循環器学会
日本心臓血管インターベンション治療学会
日本心臓病学会
日本内科学会認定医
医師 石田 久美子 日本内科学会
日本循環器学会
専修医 横井 剛 日本内科学会

pagetop