更新日:平成29年07月27日

産婦人科

特色

産婦人科の治療分野は周産期(妊娠・分娩)、腫瘍、生殖・内分泌(不妊症)、女性のヘルスケア(思春期・更年期)の4つに大きく分けることができます。当院における各分野の取り組みをご紹介します。

(1)周産期(妊娠・分娩)

当院は特にリスクのない正常分娩も扱っていますので、紹介状がない方でも妊娠の診断時から安心して受診していただくことができます。また、里帰り分娩も制限しておりません(妊娠34週前後に紹介状を持参して受診してください)。もちろん、総合病院ということもあり、合併症をお持ちの妊婦さんも数多く来院されますが、どのような妊婦さんにも、安心してマタニティライフを送っていただくために、私たち産婦人科医師やスタッフはもちろんのこと、他科の医師とも協同して、最善の管理を行えるように心がけています。特に最近は妊娠糖尿病と診断される方も多く、内科と連携をとりながらきめ細かな管理を行っています。近年歯周病による低出生体重児出産や早産リスクとの関連性も指摘されていることから、歯科検診も積極的に推奨しています。
 
超音波診断装置も最新機器を導入しております。胎児発育不全・胎児形態異常をはじめ、胎児の状態に合わせた的確な診断をスムーズに行うことが可能です。条件が整えば「3D/4Dエコー」も見ることができます。また、SDカードへの録画も行っていますので、ご希望の方は、SDカードもしくはSDHCカード(32GBまで)をご持参ください。

出生前診断として、超音波検査はもちろんのこと、お母さんの採血をするクアトロテストや羊水を採取する羊水染色体検査にも対応しています。ご高齢の方、染色体異常が心配な方、超音波検査で気になる点を指摘された方などを対象にカウンセリングを行った上で施行します。詳しくは妊婦検診の際、医師にご相談ください。

私たちが行う医療は“安心・安全”を第一に考え、妊娠中はもちろん出産・産後まできめ細かにサポートすることを目指しています。当院では自然な分娩を大切にし、母乳育児を推進しています。原則的にお産後の入院は母児同室としており、退院後も「おっぱい外来」で妊婦さんの不安を解消できるように心がけています。平成22年4月からは「助産外来」を開設して、妊娠中の保健指導や超音波検査も行っており、非常に好評を得ています。平成25年10月からはリスクの低い妊婦を対象に「院内助産」を開設しました。また平成26年6月からは出産後の回復や育児等に不安を持つ母親と乳児を対象に「産後ケア入院事業」を開始しています。市民病院隣にできた総合保健センターで行われる春日井市妊産婦ケア(デイケア)事業とも連携し、妊産婦の支援にあたります。
当院ではクリティカルパス導入により、正常分娩は出産後5日目退院、帝王切開は術後8日目退院が標準入院期間となっています。(NICUが併設されていませんので、妊娠35週以降・2000g以上の赤ちゃんしか取り扱うことはできません。状況に応じて母体搬送・新生児搬送を考慮させていただきますのでご了承ください。)

(2)腫瘍

当院は愛知県がん診療拠点病院に指定されており、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん等の悪性腫瘍治療を積極的に行っています。日本婦人科腫瘍学会で示されるガイドラインに基づいた診断・治療を行っています。

手術はもちろんのこと、がん化学療法や放射線治療(外照射)にも対応しています。当院には外来化学療法センターがあるので、自宅で普段通りの生活をしながら治療を行うことが可能です。もちろん病状によっては入院化学療法にも対応していますので担当医師にご相談ください。また院内緩和ケアチームと協同して、がん患者さんの苦痛緩和にも積極的に取り組んでいます。

子宮筋腫や子宮内膜症、良性卵巣腫瘍、子宮脱・腟脱等の婦人科疾患に対しては様々な治療法の選択肢をお示しし、患者さんにとって最良の治療となるように心がけています。また、手術を受ける方の負担を低減するためにも、適応に応じて腟式手術および腹腔鏡手術も積極的に行っています。

当院ではクリティカルパスの導入により、開腹婦人科手術に関しては入院から退院まで約10日間が標準的入院期間です。初期の子宮頸がん等に行われる円錐切除術は1泊2日の入院で対応しています。

(3)生殖・内分泌(不妊症)

当院での不妊治療は負担の少ない治療法から選択して診療にあたるように心がけています。まずはスクリーニング検査(採血検査、子宮卵管造影、精液検査など)を行い、その後一般不妊治療(タイミング指導、排卵誘発、人工授精など)を行います。なかなか妊娠しなくてご心配な方はお気軽にご相談ください。診察の上で高度生殖医療(体外受精、顕微授精など)が必要だと判断される方には適切な診療施設を相談の上紹介させていただきます。

(4)女性のヘルスケア(思春期・更年期)

月経異常、更年期障害、避妊の相談等に対応しています。婦人科診察への抵抗感から体の不調を相談できずに悩まれている若い方もいらっしゃると思います。話だけでも治療の方向性が見えることがあります。女性医師もおりますので診察日を確認して受診いただければ安心して診察できると思います。

更年期になると体の不調(イライラ・ほてり・不眠など)に加え、高脂血症、骨粗鬆症や腟炎などの変化が現れます。これらにも様々な治療法(ホルモン補充、漢方薬、自律神経治療薬など)がありますので、患者さんにとって一番良い方法を見つけていきたいと思います。症状が安定すれば、ご近所の産婦人科に紹介させていただき、継続治療することも可能です。

診療実績

婦人科手術数<平成27年>

子宮がん手術 38件
卵巣がん手術 23件
円錘切除術 31件
子宮全摘術 (開腹)75件 (膣式)4件 (腹腔鏡補助)6件
子宮下垂・子宮脱手術 15件
膣閉鎖術 1件
子宮筋腫核出術 (開腹)13件(腹腔鏡)1件 TCR:10件
附属器摘出術・卵巣腫瘍摘出術 (開腹)28件 (腹腔鏡)29件
異所性妊娠手術 (開腹)6件 (腹腔鏡)3件
流産手術・内容除去術・奇胎除去術 43件
その他 9件

 

がん化学療法 延べ49人に実施
放射線療法 7人に実施

産科関連

総分娩数 371件
経膣分娩 260件
吸引分娩 15件
鉗子分娩 7件
帝王切開術 81件
頸管縫縮術 2件

女性にとっては妊娠出産というおめでたいこともありますが、がんや更年期等、長い人生の中で様々な体の不調が現れることがあります。それらに対して医師・助産師・看護師が親身になって対応させていただきます。治療方法についてご希望があれば気軽に担当医へお伝えください。皆さんにとって、より良い方法を一緒に考えていきたいと思います。

産婦人科医師

平成29年5月1日現在

職名 医師名 所属学会 資格
部長 伊藤 充彰 日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
産婦人科専門医、指導医
周産期専門医(母体・胎児)、指導医
暫定指導医(新生児)
母体保護法指定医
臨床研修指導医
第二 部長 下村 裕司 日本産科婦人科学会
日本生殖医学会  
日本産婦人科医会 
日本女性医学学会 
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
臨床研修指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
医長 奥村 敦子 日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本産科婦人科学会専門医
医長 石原 美紀 日本産科婦人科学会   
日本受精・着床学会   
日本周産期・新生児医学会
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
医長 佐藤 麻美子 日本産科婦人科学会 日本産科婦人科学会専門医
医長 髙村 志麻 日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
日本産科婦人科学会専門医
周産期専門医(母体・胎児)
医師 前田 千花子 日本産科婦人科学会
医師 田中 秀明 日本産科婦人科学会

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