更新日:平成24年01月09日

病理部

特色

病理部では2名の病理専門医が、皆様の適切な治療のために病理診断を行っています。病理診断とは患者さんの体より採取された病変の組織や細胞から標本を作製し、それを顕微鏡で観察して診断することで、この病理診断を専門とする医師が病理医です。病理標本は固定(人から離れた細胞、組織は徐々に壊れてしまうので、それを防ぐためにホルマリンという液に入れます)、包理(薄く切るためにロウの中に入れて固めます)、薄切(ガラスの上に貼り付けるために3ミクロン程度に薄く切ります)、染色(細胞に色をつけて見やすくします)という過程を経て作られます。通常、内視鏡などで採られた小さな組織は1、2日で、手術で切除された胃などの大きな組織は1週間から10日程度で標本となり診断されます。

病理部で行われている病理診断には以下のようなものがあります。

  1. 1.生検組織診断
    治療方針を決めるために、胃や肺の内視鏡検査を行った際に病変の一部をつまみ採ったり、乳房にできたしこりやリンパ腺の腫れをメスや注射針などで採取し標本にします。この検査を生検といい、その診断を生検組織診断とよびます。必要があれば通常の染色に加え、免疫染色など特殊検査を行い診断に役立たせています。
  2. 2.手術で摘出された臓器・組織の診断
    摘出された臓器は・組織は、病理医が肉眼で病変の部位、大きさ、広がりなどを確認し、診断に必要な部分を切り取り標本にします。この標本で病理診断を行い、どのような病変がどれくらい進行しているか、手術でとりきれたのか、追加治療が必要かなど治療方針の決定に役立つ情報を臨床医に提供します。
  3. 3.手術中の迅速診断
    通常の病理診断は、小さいものでは1、2日、大きなものでは1週間程度必要ですが、直ちに病理診断が必要な場合があります。部位の関係で手術前には生検が行われず、手術中の病理診断で治療方針を決定しなければならない場合、手術した端にがんがあるかどうか確認する場合、がんの転移が疑われる部位を調べて切除する範囲を決める場合などです。この場合は組織を特殊な方法を使って直ちに標本にし、10~20分程度で病理診断を行い、手術方針の決定に役立っています。
  4. 4.細胞診断

    肺がんや膀胱がんでは細胞がはがれて痰や尿の中に混じることがあります。痰や尿を顕微鏡で調べてがん細胞がいるかどうかを判断するのが細胞診断(いわゆる細胞診)です。子宮がん検診では、子宮頚部から細胞をこすり取って調べます。細胞診断は4名の専門の資格をもった細胞検査士によってスクリーニング(選別)され、指導医が最終診断を行います。

  5. 5.病理解剖
    ご遺族の承諾のもとに、病死された患者さんのご遺体を解剖させていただくものです。生前の診断は正しかったのか、どのくらい病気が進行していたのか、適切な治療がなされていたのか、治療の効果はどれくらいあったのか、死因は何か、といったことを判断します。この結果を蓄積し、今後の医療に役立たせてまいります。

平成22年度の検査

病理組織診断: 7,287件(内科系組織3,258件、外科系組織1,341件、術中診断173件、免疫染色253件など)
細胞診断: 5,730件(婦人科3,039件、尿1,195件など)
病理解剖: 12体
解剖報告は春日井市民病院医報と日本病理剖険輯報に掲載しています。

病理部医師

平成23年4月1日現在

職名 医師名 所属学会 資格
病理部長 立山 尚 日本病理学会
日本臨床細胞学会
日本臨床検査医学会
日本肺癌学会
日本病理学会病理専門医、評議員
日本臨床細胞学会指導医
名古屋市立大学医学部臨床教授
医師 吉田 めぐみ 日本病理学会 日本病理学会病理専門医

pagetop